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ブロッコリーの葉が大きくなっても、つぼみがなかなか見えないと心配になります。つぼみを大きく育てるには、まず葉を虫から守り、根が張れるように世話をすることが大切です。苗選びから植え付け、寒い時期の管理、中心と脇のつぼみの採り方まで紹介します。
基本・品種|ブロッコリーの育つ時期と選び方
食べているのは花が咲く前のつぼみの集まりで、花蕾(からい)と呼びます。株の中心にできる大きいものが頂花蕾(ちょうからい)、葉の付け根から出る小さいものが側花蕾(そくからい)です。頂花蕾を採る品種でも側花蕾が育つので、中心を採った後も健全な葉を残しましょう。
家庭菜園で育てる品種には「緑嶺(りょくれい)」があります。中心の大きな花蕾を採った後に、脇から伸びる小さな花蕾も収穫できます。品種を選ぶときは地域の植え時と収穫期を確かめ、畝をいつまで使うかを予定しておきましょう。
関東の平地では、夏に苗を作って初秋に植え、秋から冬の収穫を目指す育て方があります。寒い地域は早めに植える計画を立て、暖かい地域は冬に採れる品種を選びます。苗を買うときは、地域別の植え時と苗の大きさを確かめましょう。ラベルの地域別カレンダーと畑の気温を比べて、植える日を決めます。
準備|土と畝を整える
土の酸度を測り、調整が必要なら石灰をまいて耕します。1週間ほどあけてから完熟堆肥と元肥を混ぜます。量は使う製品の面積当たり量に畝の面積を掛けて量ります。前作に使った肥料の記録も見ておきましょう。
花蕾を大きくするには、その前の葉が必要です。畝を狭くして多く植えるより、品種の指定に合わせ、おおむね40〜50cm以上の株間を取ります。隣の株と葉が重なるようになっても、通路から土や株元を見られる配置にします。ネットの幅も、生長した株を覆えるかまで測ります。
準備では前作(前に育てた野菜)の根や葉くずを除き、雨の後の水の出口を確認します。完熟堆肥と元肥は土全体へ混ぜます。土を細かくならし、苗を植える位置と通路を決めておきます。
苗は本葉4〜5枚程度を目安に、茎が間延びせず中心の芽が健全なものを選びます。小さいポットのまま長く置かれ、根がびっしり回った苗には注意します。苗は葉がよく育ち、まだ花蕾が出ていない若いものを選びます。育ちのよい苗を適期に植えることが土台です。
種まき・植え付け|根づくまでの作業
ポットの土を湿らせ、根と土のまとまりを保って植えます。株元がぐらつかないよう周囲を押さえ、土が乾いていれば水を十分与えます。中心の芽を土へ埋めたり、強い水で泥を掛けたりしないようにします。風の強い畑なら、短い支柱で苗を支える方法も考えましょう。
防虫ネットを掛ける前に、苗の葉裏に虫や卵がいないかを見ます。ネットだけを新品にしても、苗の虫を囲い込むと中で食害が続きます。裾と両端を押さえ、支柱へ張った部分に破れがないか確認します。植える日から掛けられるよう、資材は先に用意しておくと慌てません。
葉がネットへ触れるほど伸びたら、トンネルを高くするか張り直します。開けて作業した後はすぐ閉め、裾へ土を戻します。中の葉に被害があれば、網の隙間と葉裏、中心の芽を調べて虫を取り除きます。
苗の鉢底も確認し、ナメクジなどが付いていれば外してから植えます。ネットを開けた日の点検で被害のある株を見つけたら、列へ目印を付け、次の見回りで新しい食害が増えていないか確かめましょう。
ネットは畝と支柱の高さを測り、両端と裾を閉じる余裕を加えて選びます。追肥や草取りで開ける場所を考えて固定すると、日々の点検を続けやすくなります。

おすすめ用品:トンネル支柱・畝や実を守るネット
防虫ネットを持ち上げる支柱です。畝幅と育った葉の高さに足りるか、曲げたときの高さを見て選びます。
グラスファイバーのトンネル支柱 10本(直径5.5mm×1.5m)
苗を植える日から畝を覆うネットです。大きくなった葉が網へ触れない高さと、裾を閉じられる幅を確認して選びます。
管理|外葉の水やり・追肥と病害虫
植えたばかりの苗は根が広がっていないため、根鉢の部分が乾いていないかを確かめます。水やりは雨量と土の湿りで判断します。根づいた後は土が乾くまで待ち、乾燥が長く続くときに根のある範囲へ水を補います。
追肥は根づいた後と花蕾が育つ前など、品種の栽培目安に合わせます。袋の「1㎡あたり」の量に、畝の面積を掛けて量ります。株から離して施し、土を軽く寄せて根元を安定させてください。
葉に穴があればアオムシやコナガなどの幼虫を探します。葉裏、中心の小さな葉、葉の付け根にふんがないかも手がかりになります。葉裏の幼虫や卵、ふんを見て原因を調べ、見つけた虫を取り除きます。花蕾を育てる葉をできるだけ残しましょう。
葉の縁からV字状に黄変し、葉脈が黒くなるときは黒腐病なども候補です。斑点の広がりと株元の傷みを見ます。濡れた株に繰り返し触れて隣へ移ることを避け、病気が疑われる葉を扱った道具は洗います。ひどく傷んだ株は健全な株から分けて判断してください。
寒さへの強さは品種と生育段階で違います。霜よけには不織布などの保温用の覆いを使います。強い霜の予報があるなら、不織布などを使うか地域の栽培資料を確認します。覆いを増やした後も葉を押しつぶしていないか、昼に蒸れていないかを見ましょう。
花蕾が小さいうちに固まってしまうことがあるため、適期に苗を植えて外葉を育てることが大切です。花蕾は、食べるつぼみの集まりです。苗の大きさ、植えた日、冷え込んだ時期を日誌に書き、次の苗選びと植え時に役立てましょう。
霜の時期に覆いを加える場合も、支柱で葉の上に空間を作って覆います。日中は覆いの中の温度と湿りを確認し、暖かい日は裾を開けて風を通します。風の強い日には端の固定を見直し、資材が葉をこすらないようにします。
収穫・保存|採り時と保存の仕方
中心の花蕾が見えたら、直径だけでなく小さな粒が締まっているかを見ます。品種ごとの大きさに近づき、つぼみが締まっているうちが採り時です。週末だけ畑に出る場合は、暖かい日の続く週ほど粒の緩みを見て、採り遅れそうなら早めに使います。
中心の花蕾の下をはさみや包丁で切り、脇の葉と芽を傷めないようにします。側花蕾を育てる株には健全な葉を残して収穫します。切り口へ水が長くたまらないようにし、切った後の傷みも確かめてください。
脇の花蕾は、粒が締まっているうちに順に採りましょう。育つ量や速さは品種と気温で変わります。切った後も葉の付け根を見て、次に伸びる芽を残しておきます。
収穫物は持ち帰ったら乾燥を防いで冷蔵し、早めに調理します。食べきれない分は小房にして加熱し、使う量ずつ冷凍する方法があります。花蕾の中の虫も確認してよく洗い、傷みのない花蕾を選んで保存しましょう。
片づけ|残った株と資材を整える
側花蕾を採り続けるかは、まだ新しいつぼみが育つかと、次に畝を使う日で決めます。花が咲ききった株や病気の進んだ株を惰性で残すより、栽培を終えて畝を空ける選択もあります。どこで小さい花蕾になったかは、植えた日と苗の状態を併せて記録しましょう。
根や太い茎、落ち葉を回収し、病気が疑われる残った茎や葉は畝へ戻しません。支柱とネットは土を落として乾かし、穴と留め具を点検します。キャベツ、ハクサイ、ダイコンも同じアブラナ科なので、次の作付けを考えるときは野菜の名前だけでなく科も確かめます。
よくある失敗|症状に合う作業を選ぶ
花蕾が小さいまま固くなったとき
若い苗のうちに小さな花蕾ができてしまった株は、その花蕾の粒が締まっている間に採ります。次の栽培では花蕾がまだ出ていない苗を選び、適期に植えて外葉を育てます。植えた日、苗の葉数、冷え込みを記録すると、次に苗を選ぶ目安ができます。
まとめ|小さい花蕾で終わらせないために、若苗と外葉を守る
つぼみが小さいまま固まる悩みには、苗選びで花蕾の出ていない若苗を選び、適期に植えて葉を育てることが大切です。虫食いは植えた日の防虫ネットと、その後の葉裏の点検で抑えます。中心の花蕾は粒が締まるうちに採り、健全な葉を残せば、頂花蕾を採る品種でも側花蕾を続けて楽しめます。
よくある質問
紫色のつぼみは傷んでいますか?
低温で紫色が出る品種があります。品種の特性を確認し、かびや腐敗、異臭、ぬめりの有無も調べます。寒い時期の色の変化と傷みは別なので、健全な状態なら通常どおり調理する対象です。不明な変色が広がる場合は、写真と栽培条件を持って購入先などへ確認しましょう。
切った中心の花蕾が小さくても、葉まで食べられますか?
健全な若い葉や茎を料理へ使う方法はあります。固さと傷みを確かめ、農薬を使った場合は食用にする部位を含む使用条件を確認します。側花蕾を育てたい株から葉を取りすぎると、その後の生育へ響きます。食べる分を少量にし、側花蕾を育てる葉を十分に残しましょう。


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