こんにちは、私は20年以上家庭菜園で無農薬野菜を育てている「サク」といいます。
今回は私が家庭菜園をはじめて疑問に思ったこと、教えてもらったことを書いていこうと思います。
水やりは株もとに。葉にかけてはダメ?
水やりは株もとにやるのが基本です。
葉の上から勢いよく水をかけると、泥がはね、土の中に住む病原菌が葉に付き、病気になるかもしれません。
あえて葉に水をかける時もあります。
ハダニやアブラムシを水の勢いで洗い流すためです。
この時は葉の表面だけではなく、裏側にも水を勢いよく当てましょう。
注意することは、夏の日中に行うことは避けてください。
水滴が太陽の光を集め、葉を痛めてしまいます。
種まき・植え付けの後は必ず水をやるべき?
発芽に水は欠かせませんが、雨の後なら必要ありません。
土の中に水分が残っているので、種をまいた後に手で軽く押して(鎮圧)ください。
鎮圧すると土の中の水分が押したところ(種)へ集まります。
苗を植え付けるときは、掘った穴にたっぷりの水を入れ、苗にもしっかり給水させてから植え付けると思います。
なので、植え付けた苗の周りがなじむ程度の少量の水をやると、根つきがよくなります。
また、じゃがいもやサトイモ等には植え付け後に水やりは不要です。
ジャガイモの場合、サイズを調整するのに切って植え付けるため、植え付け直後に水をかけると、種イモが腐ってしまうことがあります。
畝を立てないと野菜は育たない?
畝たては水はけをよくするために行います。
もともと水はけの良い場所なら畝を立てなくても野菜は育ちます。
水はけの悪い場所なら高畝にすると思います。
しかし、高畝にすると雨で崩れて土が流れてしまうことがあります。
水はけが悪いときは、畝の高さだけではなく、土壌改良飼料(牛糞、もみ殻燻炭など)を使ったり、畑の周りに排水用の溝を掘るなどしてみましょう。
野菜はどんな育て方をしても味は変わらない?
野菜はストレスがかかると甘くなります。
野菜にとってのストレスとは、寒さや乾燥です。
冬に育てたホウレンソウなどの葉物野菜は、マイナス気温でも凍結しないように糖をするため甘くなります。
また、トマトも水を与えずに育てたほうが、甘く栄養価も高くなります。
肥料のやりすぎなどは、糖の生成が減るので、適切な量を施すのがいいでしょう。
堆肥や肥料に使用期限はあるの?
肥料に使用期限や有効期限の表示はされていません。
固形肥料は湿気によって、固まったり崩れていたりします。
液体肥料も成分が結晶化することがありますが、使用することはできます。
堆肥も時間が経てば分解が進み効果が落ちるかもしれませんが、使用に問題ありません。
だからと言って、コスパの良い大袋を買って長期間保管することはおすすめできません。
堆肥の場合、虫や悪臭が発生することがあるからです。
1年~2年程度で使い切れる量を購入するようにしましょう。
追肥だけでも野菜は育つ?
前作の肥料分が土に残っているようなら、元肥なしで育てることができます。
追肥は成長の度合いを見て施すようにしましょう。
肥料は与えれば与えるだえけ良いというものではありません。
過肥料は生育の悪化に繋がるので、地力のある畑では、追肥のみで育てるのは、良い育て方だと思います。
よく耕せばフカフカの土になる?
耕しただけではフカフカにはなりません。
一時的にフカフカに見えても、数日で元の固い地面に戻ります。
土をフカフカにするためには、耕す際に堆肥や腐葉土など有機物を入れることが必要です。
それも1回で劇的に変わることではないので、野菜を育てるたびに入れましょう。
そうすることで数年かけてフカフカな土になります。
野菜を育てるだけではなく、土も育てていきましょう。
化成肥料を使うと土が固くなる?
化成肥料だけで、有機物が入った堆肥を使わないと、土は固くなります。
なので、化成肥料で生育のための栄養は足りているだろうと、化成肥料のみで野菜を育てると、1年目は良いかもしれませんが、2年目、3年目と年数が経過してくると土はだんだん固くなり、野菜の育たない土になってしまいます。
上記で記載したように、数年かけて育てたフカフカな土も、そこで有機物を入れるのをやめるのではなく、量を多少減らしても継続する必要があります。
畑は野菜を作るたびに耕す必要がある?
畑は耕すたびに、土の中の微生物が死にます。
微生物にとって畑を耕されることは、家をひっくり返されるようなものです。
そのため、紫外線や鍬の刃で死んでしまい、せっかく育った豊かな土も野菜の育ちにくい土になってしまいます。
そこで、毎回全面を耕すのではなく、雑草を取り、植え付けに必要な部分だけ手を加え、畝を崩さず形を整えるだけにとどめ、次の種まきや植え付けを行うと良いでしょう。
虫に食べられた葉は取ったほうが良い?
ある程度大きくなった野菜の葉で、虫に食べられているなら取ってしまったほうが良いです。
しかし、植え付けたばかりの苗は葉の枚数が少なく、多少食べられていても光合成をするために、残しておいたほうが良いでしょう。
葉を取ることで風通しや日当たりがよくなり、病害虫の予防にもなりますが、切り口から病気になってしまうことがあるので、雨の日など濡れることは避けましょう。
家庭菜園を始めたばかりの時は、野菜の旬すらわからなく、調べることばかりでしたが、今では数十種類の野菜を育ててきた経験と知識ができました。
これから家庭菜園を始める方や少し家庭菜園に不安がある方の参考になれたらうれしいです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
少しでも、皆さんの家庭菜園ライフの役に立てたら嬉しいです。
それでは、また次回
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