こんにちは、私は20年以上家庭菜園で無農薬野菜を育てている「サク」といいます。
サツマイモの植え付け方法には何種類かあります。
垂直植え、水平植え、船底植え、斜め植えという方法です。
それぞれ長所・短所があります。
私は斜め植えで進めていきます。
サツマイモについて
- 科目:ヒルガオ科
- 土壌酸度:5.5~6.0
- 原産地:メキシコ
- 生育適温:25~30度
- 植付適期:5月中旬~6月中旬
サツマイモは連作障害のない野菜です。
ですが、つる性の野菜なので、肥料成分(窒素)が多いと「つるボケ」と言って、つるばかり伸びて肝心の芋が育たないということがあります。
そこで、化成肥料は窒素成分の少ないものを使うか、有機肥料の草木灰を使うなどをしてください。
また、その場所でマメ科の野菜を育てた直後も避けるようにします。
マメ科の植物は窒素成分を根に定着させる根粒菌と共生するため、マメ科の野菜を育てた後は土壌に窒素成分が多く含まれ「つるボケ」しやすくなるからです。
畝の準備
- 畝幅:60cm
- 株間:30cm
- 畝高:30cm
サツマイモの畝は他の野菜と比較しても相当高く畝を立てます。
これは、サツマイモが呼吸している野菜で乾燥した土を好むからです。
畝を高くすることによって、排水性がよくなり、通気性がよくなります。
適正土壌酸度は5.5~6.0とだいぶ酸性よりの土壌を好みます。
家庭菜園のように色々な野菜を育て、苦土石灰や有機石灰をつかっていると、土壌酸度は中性に近くなっていると思います。
この場合「硫黄」という土壌改良資材を使うか、大量の水で土壌の石灰成分が流れ出るようにするなどの方法がありますが、コスパが悪いです。
私なら、通路や畑脇の土と入れ替えたり、植え付け部分に畑外からの土を乗のせて栽培をします。
植え付け
- 無施肥
- 支柱刺し
- コンパニオンプランツ
無施肥
前述したように、サツマイモは肥料成分が多いと「つるボケ」します。
そのため、その場所に残っている肥料分で育てるように無施肥で始めるか、窒素成分がない化成肥料を用意するか、有機肥料ならカリ成分が多い草木灰を使用すると良いでしょう。
サツマイモは実ではないので、根を育てるカリを必要とします。
支柱刺し
サツマイモを斜め植えする際は、支柱を使うと簡単です。
少し太めの支柱を畝に対して45度の角度で30cmほど差し込んで引き抜きます。
できた穴にサツマイモの苗を差し込み、上から軽く押し付けてあげれば植え付け終了です。
株間は30cmで近いように感じますが、サツマイモも植えられている節間に実を付けるので前後にスペースは必要ありません。
また、斜めに植えることによって省スペース化ができます。
垂直植え
サツマイモの植え方は斜めだけではありません。
その一つが、「垂直植え」になります。
収穫できる個数は減りますが、一つ一つが大きく丸い、短いイモができます。
また、栄養が凝縮され甘くなります。
水平植え
地面に対して水平に植えつける方法です。
地面に浅く植えるため、収穫がしやすくなります。
収穫個数が多く、サイズもそろいやすくなります。
気をつける点は、乾燥しやすいので注意が必要です。
船底植え
船底植えとは、苗の両端が上を向くように植える方法です。
横から見ると、地中に向かってカーブを描く船の底のようになるため、水平上よりは乾燥や寒さに強いです。
ただし、植え付け時に手間がかかるので、数多くの植え付けには向かない方法だと言えます。
コンパニオンプランツ
サツマイモのコンパニオンプランツは「赤しそ」です。
赤しそが余分な肥料分(窒素)を吸収し、サツマイモのつるボケを防ぎ、害虫を忌避する効果もあります。
うちの畑の脇にいつの間にか生えている赤しそを毎年植え替えて育てています。
赤しそはあまり料理に使うことはないと思いますが、シソジュースを作って、炭酸割で飲むとさっぱりしておいしいです。
赤しその注意点は、近くに青しそがある場合、受粉時に交雑してしまい、風味が変わってしまうことがあります。
そのため、食用も考えての赤しその場合は、新規に種を蒔いて育てることをオススメします。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
少しでも、皆さんの家庭菜園ライフの役に立てたら嬉しいです。
それでは、また次回
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