エダマメの育て方|品種に合う種まき・水やり・追肥と収穫

エダマメ栽培

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エダマメの葉は茂るのにさやが少ない、豆がなかなか太らないと、肥料を足すべきか迷います。まず花やさやの様子と土の乾きを確かめ、育てる品種に合わせて手入れを選びます。種まきから鳥よけ、水やり、豆がふくらんださやの採り方まで紹介します。

エダマメは採り時が短いので、種をまく前に収穫へ行ける時期と、食べる量を考えておきましょう。少量ずつ育て、さやが太る頃には畑を見る間隔を短くすると、採り遅れを減らせます。

基本・品種|エダマメの育つ時期と選び方

エダマメは大豆の若い豆を食べる野菜で、早生(わせ)から晩生(おくて)まで収穫にかかる期間が違います。早生と晩生は、それぞれの品種のまき時に合わせて育てます。晩生の品種を早まきすると茎葉ばかり育つことがあるため、品種名と地域別の種まき時期をセットで読みます。

茶豆のような風味を楽しみたいなら、「湯あがり娘(ゆあがりむすめ)」が候補になります。茶豆風味を持つ中早生(なかわせ)の品種で、100粒入りの種袋もあります。種袋の地域別カレンダーを見て、畑へまける時期に用意します。家庭用なら先に植える本数を決め、大袋を余らせない量を選びましょう。

関東平地では、晩霜の心配が小さくなる4月下旬〜5月以降が露地のまき始めの目安ですが、品種の指定と土の温まりを優先します。寒冷地は袋の冷涼地のまき時に従って遅めに、暖地は暖地のまき時の期間内で早めに始めます。秋どり品種には夏にまく育て方もありますが、秋どり用の栽培暦で収穫までの期間を見ます。

準備|土と畝を整える

根粒菌の働きを知り、元肥は窒素を控えめにする

土の酸度を測り、調整が必要なら石灰をまいて耕します。1週間ほどあけてから完熟堆肥と元肥を混ぜます。量は使う製品の面積当たり量に畝の面積を掛けて量ります。前作に使った肥料の記録も見ておきましょう。

畑は日当たりと水はけのよい場所を選び、前にもエダマメや大豆を作った所は続けて使わないようにします。前作の葉物に肥料を多く入れていた畝(うね)なら、その残りも考えて元肥を控えます。エダマメの根に付く根粒菌(こんりゅうきん)は、根の小さな粒「根粒」の中で空気中の窒素を取り込み、株が利用できる形にします。そのため、肥料、特に窒素は控えめで育てられます。窒素が多いと葉や茎ばかり茂り、さやが付きにくくなることがあります。元肥は品種の栽培案内と前作の施肥量に合わせます。

土の酸度が低すぎる場合は、測ってから石灰で調整します。雨の後に水がたまる所は畝を高め、通路へ抜け道を作りましょう。根のある場所がずっと湿っていると、後で水や肥料を調整しようとしても根が働きにくくなります。種まき前には畝の長さと幅も測り、実際に肥料をまく範囲を決めておきます。

畝づくりの手順を確認したいときは、土づくりの基本と水はけを整える手順も参考にしてください。

おすすめ用品:土の酸度を調べる・整える資材・育苗用ポット・用土

酸度を測って調整が必要なときに使う石灰です。施した後は1週間ほどあけて堆肥・肥料を混ぜます。

朝日工業 ハイパワー苦土石灰 4kg

少数の苗を育てる9cmポットです。植える株数分を用意し、底から水が抜ける場所で使います。

渡辺泰 苗ポット 10個入 9.0cm

ポットの種まきに使う用土です。種をまく前に湿らせ、小さな種を均一な深さへまけるよう表面をならします。

花ごころ さし芽種まきの土 5L

種まき・植え付け|根づくまでの作業

畝が空いているなら直まき、鳥害が多い・畑の準備が間に合わないならポット育苗が選べます。ポットで育てた若い苗を畑へ植える方法もあります。ただし根をほぐしたり、大苗になるまで待ったりすると傷みやすいので、小さな苗を根鉢ごと植える前提で準備します。

選び方向く状況気をつけること
直まき畝の準備と鳥よけができている雨で水がたまる場所を避け、まいた日から鳥を防ぐ
ポット育苗畝がまだ空かない、発芽を手元で見たい日当たりを確保し、若い苗の根鉢を保って植える

直まきは、まく前の土に水分を持たせる

土が乾いている場合は前日までに水を与え、余分な水が抜けてから種をまきます。乾いた種へ急に大量の水が入ると傷むことがあるので、湿らせた土へまき、その後は土の乾きを見て水やりをします。袋に浸水不要の指定があれば守り、発芽させようとして水へ長く漬けません。

早生は株間20〜30cm、中晩生〜晩生は30〜40cmを一例に、袋の間隔でまき場所を決めます。1か所に数粒をまく場合も、隣のまき穴まで同じ狭い間隔に詰めないようにしてください。覆う土の深さは袋の指定にそろえ、表面を軽く押さえます。鳥よけのネットは、まいた日から裾まで留めます。

種まき後は表面だけでなく少し下の土も確かめ、湿りがあるなら追加の水は控えます。水がたまる・大雨の予報が続くときは日をずらすか育苗へ切り替える判断ができます。低温が続く場合は、地域のまき時と地温を確かめてからまきます。

苗は若いうちに植え、間引きで残す根を動かさない

ポットには市販の種まき用土を使い、日当たりのよい場所で鳥から守ります。双葉の次に出る向かい合う葉が初生葉、その後に本葉が出ます。育苗容器で植え時が違い、セルトレーは本葉1〜2枚、ポットは袋や育苗方法の案内に合わせた若苗で植えます。

複数出た所は生育のよい1〜2本を残し、他を株元からはさみで切ります。抜いて間引くと、残す株の根も動くためです。苗を植えるときは根鉢を保って、植えた直後に水を与えて土を密着させます。植え付け後に伸びたかどうかは、古い葉の大きさより新しい葉が出てくるかで確かめます。

おすすめ用品:畝や実を守るネット

網目1mm、幅1.8m×長さ5mのネットです。トンネルの高さと両側の固定分を含めて必要幅を測ります。支柱へ葉が押しつけられない余裕を取り、作業後は裾を閉じます。

SHINSEI シンセイ 防虫ネット 1mm目 180cm×5m

管理|開花期の水やり・追肥と虫よけ

水やりの曜日より、花・さやと土を見る

露地では雨が降った量で土の湿りが変わります。晴天が続くときは土の中まで乾いていないか確認し、乾いていれば朝夕の涼しい時間に株元へ水を与えます。特に花が咲いてからさやがふくらむ間の乾燥は、花落ちや実入りの悪さにつながります。

昼だけ葉がしおれたときも、まず株元の土を見ます。土が湿っていれば水やりを休み、水がたまる所は排水を直します。真夏の開花期に雨がない場合は、週の途中にも畑へ行くか、水やりを頼むなど、土の乾きを確認できるようにしておきましょう。

追肥は生育を見て、畝の面積に合わせて量る

葉色も伸びも順調なら、追肥を省ける場合があります。勢いが悪いときも、先に水切れ・過湿・根の傷みを確認し、それから品種と生育時期に合う肥料を検討します。湯あがり娘は、早くまいて育てる場合は窒素を控え、遅くまく場合は肥料切れに注意するというメーカーの説明があり、同じ品種でも作り方によって管理が変わります。

追肥をする場合は、袋の面積当たり量に畝の面積を掛けて量ります。たとえば袋に「1㎡当たり20g」とあれば、幅1m×長さ2m=2㎡の畝は20g×2=40gです。計算は手元の袋の表示で行い、株から少し離してまき、土と軽く混ぜます。開花期は豆を太らせる準備の時期なので、追肥後も土の湿りとさやのふくらみを見ておきましょう。

土寄せでは雑草を取り、株元へ浅く土を寄せて倒れにくくします。花の時期に株を大きく揺すったり、根の周りを深く掘ったりしないようにしましょう。茎葉が濃く大きく茂る株にさらに窒素を足すと、さやを増やしたい目的に合わないことがあります。

摘芯は晩生品種の栽培案内に合わせる

摘芯(てきしん)は主な茎の先端を切り、わき枝を育てる管理です。トーホクは早生〜中生では効果が期待しにくく、晩生品種は5〜7節目で行う方法を示しています。湯あがり娘は、品種の栽培案内と株の茂り方に合わせて育てます。

晩生を育てるときは、葉がつく茎の区切りが「節」だと確かめてから、指定の位置で作業します。作業する前に、袋で品種名と摘芯の要否を確認します。さやが少なかった年は、開花期の乾燥と虫の被害も日誌に残します。

ネットの裾を閉じても、さやと葉裏を確認する

カメムシはさやから汁を吸い、豆の傷みやしなびの原因になります。防虫ネットは飛来を減らすために使い、すき間と葉裏、ネット内の虫を定期的に見ます。覆う前に葉裏やさやの虫を取り、開けた後は裾を閉じ直します。

葉の穴が増えるなら食べている幼虫を探し、株元から倒れる・斑点が広がるなら虫害だけでなく立枯れや斑点細菌病なども確認します。虫の種類や病名を決められないときは写真を撮り、都道府県の病害虫防除所が公開する病害虫情報と症状を比べます。使う薬剤はエダマメと対象の虫・病気への登録、収穫前日数を確かめます。

おすすめ用品:元肥・追肥用の肥料

元肥と生育途中の養分補給に使う肥料です。袋を閉じて湿気の少ない場所に保管すると、次の作業にも使いやすくなります。

東商 有機100% 野菜の肥料 1.8kg

収穫・保存|採り時と保存の仕方

収穫は種まきからの日数だけでなく、さやの中の豆を指で確かめて決めます。下のさやから太るため、太ったさやを選んで順に採れます。畝全体を抜く前に数株を見て、まだ小さいさやがどれくらいあるか確認しましょう。

さやが黄色くなるまで待つと、エダマメとしての甘みや食感が落ちます。収穫適期は数日と短いので、収穫予定の週は普段より確認する間隔を短くします。週末に一度だけ見に行く場合は、袋の収穫目安が近づいたら途中にも見られる日を決めておくと、採り遅れを減らせます。

採ったものは日陰へ移して早めにゆでます。食べ切れない分は少しかためにゆでて冷まし、水気を取って小分けで冷凍すると使いやすくなります。保存袋には収穫日を記し、家庭の冷凍庫では先に保存した分から順に使いましょう。採ったさやはその日のうちに調理する予定を立てておきます。

おすすめ用品:収穫・手入れ用のはさみ

茎や葉、実の柄を切るはさみです。切れる太さを確認し、土や汁を落として使います。

髙儀(Takagi) 畑サイクル ステンレス 収穫用 菜園鋏 160mm

片づけ|残った株と資材を整える

残る株・さやとネットを片づけ、次作(次に育てる野菜)の場所を決める

収穫が終わった株と落ちたさやを集め、残る虫や病斑がないか見ます。病気が疑われる茎葉や根は畑にすき込まず、地域の方法に従って処分します。ネットは土を落とし、穴と固定具の傷みを見てから乾かし、次に使える状態でしまいます。

後作(後に育てる野菜)の元肥は、その野菜と土の状態に合わせ、大豆や他のマメ科を続けないよう畝の記録を残します。秋に収穫した場合は、その後に植える苗やまく種の適期に間に合うかも確認して、空いた畝を急いで使わない判断もできます。

よくある失敗|症状に合う作業を選ぶ

発芽していない場所は、種が消えたのか、土の中で傷んだのかを分けます。鳥の掘った跡があれば覆いを直し、軟らかく腐った種なら排水とまいた後の水を見直します。同じ日にまいた株まで遅れているなら地温も候補です。次は種を足す前に、失敗した条件を変えてからまき直してください。

葉が茂るのにさやが少ないときは、品種とまいた時期、元肥の量、開花中に乾燥が続かなかったかを見ます。まだ平たいさやは、単に太る途中の場合もあります。ふくらみ始めるはずのさやまでしなびるなら、虫の吸汁跡や水切れも確かめます。しなびたさやを見つけた日は、次に畑へ出たときも同じ列を見て、新しく付いたさやが太るかを確かめましょう。

まとめ|葉ばかりで豆が少ないときは、開花期の乾燥と窒素を見直す

葉が茂ってもさやが少ないときは、品種のまき時と元肥の量を見直し、管理の節で開花期から豆が太る間の水切れを防ぎます。根粒菌が窒素を取り込むため、順調な株は窒素肥料を控えめに育てられます。豆のふくらみが分かる時期は短いので、少量ずつまき、収穫前はさやをこまめに見ると、採り遅れで硬くなる悩みも減らせます。

よくある質問

一度に食べ切れない量が採れそうです。まき方で調整できますか?

品種の適期内で種まき日を少しずらし、少量ずつ育てる方法があります。ただし秋どりの晩生は、日が短くなる時期に開花が左右されるため、まいた日をずらせば同じ日数だけ収穫がずれるとは限りません。まず使う品種の袋の期間内で分け、畝ごとにまいた日を日誌に書きましょう。

去年の種が余っています。全部まく前に確かめられますか?

袋の有効期限と保管状態を見て、期限を過ぎたものや湿気を受けたものは発芽率の低下も考えます。少数を用土へまいて発芽を確かめると、畝を全部使ってから欠株に気づくのを防げます。カビや腐敗のある種は避け、次回は予定の株数に合う小袋を選びます。

緑のさやを採り遅れたら、大豆として使えますか?

黄ばみ始めたさやを採って乾かすだけでは、成熟した大豆になりません。大豆として使うなら、その品種の完熟収穫に合う時期まで畑に置いて、落葉とさやの乾きを確認する必要があります。雨や虫の被害を受けた豆を取り除き、次作の畝を空ける予定も含めて、エダマメで採るか完熟を待つか決めます。

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