こんにちは、20年以上家庭菜園で無農薬栽培をしている「サク」といいます。
今日は、石灰について話そうと思います。
皆さん、石灰と言われてどんなものを想像しますか?
学校のグラウンドのラインを引く粉状の物をイメージする人がほとんどかと思います。
家庭菜園で使う石灰は粉状の物もありますが、それだけではありません。
家庭菜園で使う石灰とは
- 消石灰
- 苦土石灰
- 有機石灰
いずれも土壌の酸度調整をするためのものですが、それぞれに特徴があります。
この3種類を使い分けることができると、野菜の生育を良くしたり、野菜を病気から守ることができるので参考にしてください。
消石灰
3種類の中で1番アルカリ分の多い石灰になります。
なので、少量で広い面積を土壌改良することができます。
ただし、アルカリ性になりすぎるのも野菜の根を痛め、生育不良となるので注意してください。
使用するときは、しっかりと酸度計を使って土壌の酸度を測ってから使いましょう。
使用する消石灰にもよりますが、1平方メートルでひと握り程度(100g)すき込めば0.5~1.0ほどの変化がでます。
また、消石灰には土壌を消毒する効果もあります。
野菜を育てていて、なぜか腐ってしまった、溶けたようになった、葉っぱに斑点模様がついた等があった場合はウイルスのせいかもしれないので、その野菜を抜いたら消石灰を散布しすき込んでおきましょう。
苦土石灰
消石灰よりはアルカリ分は低いですが、苦土(マグネシウム)を含む石灰になります。
野菜の肥料では、窒素・リン酸・カリを意識して与えていると思いますが、これにマグネシウムとカルシウムを含めて5大栄養素とも呼ばれます。
マグネシウムは野菜の葉緑素を構成する要素になります。
光合成する野菜には欠かせないということです。
苦土石灰も酸度を測ってから、1平方メートルにひと握り(100g)程度すき込めば0.5程度アルカリ性になります。
苦土石灰と消石灰に共にですが、アルカリ分が強いため、肥料(特に窒素)と一緒にすき込んでしまうと化学反応を起こし、窒素がアンモニアに変化し消失してしまいます。
使用するときは肥料を施す1~2週間前に酸度調整をしましょう
有機石灰
牡蠣殻や貝殻化石を原料とした石灰です。
上記2つと違い効果がゆっくりあらわれるため、肥料と一緒にしたり野菜を育てている間などタイミングを選ばず使うことができます。
撒きすぎ心配な方や初心者の方は失敗が少ないので、有機石灰での酸度調整をオススメします。
以上が、石灰についての解説になります。
上記でも言いましたが、酸度計を使って土壌の酸度をちゃんと数値で見るようにしてください。
酸度が中性に近ければ石灰を撒かないということも考えましょう
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
少しでも、皆さんの家庭菜園ライフの役に立てたら嬉しいです。
それでは、また次回
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