こんにちは、私は20年以上家庭菜園で無農薬野菜を育てている「サク」といいます。
「採れたてのイチゴは甘さが全然違う」「なかなか赤くならない・実が少ない」――そんな悩みを持つ方へ向けて、イチゴ栽培のすべてをこの1記事にまとめました。
イチゴの基本知識
イチゴはバラ科の多年草です。秋(10〜11月)に苗を植え付け、冬を越して翌年の5月頃に収穫します。冷涼な気候を好み、一度栽培すると「ランナー」と呼ばれる子株が出て翌年用の苗を自分で作れます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科目 | バラ科 |
| 連作障害 | あり(2〜3年あける) |
| 栽培難易度 | ★★☆(越冬管理・病害虫に注意) |
| 植え付け時期 | 10月上旬〜11月中旬(関東基準) |
| 収穫時期 | 4月下旬〜5月(翌年) |
| 株間 | 30〜40cm |
初心者におすすめの品種
| 品種名 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 宝交早生(ほうこうわせ) | 家庭菜園向け定番。病気に強く育てやすい | ★★★ |
| 章姫(あきひめ) | 甘みが強く酸味が少ない。大粒になる | ★★★ |
| とちおとめ | スーパーでお馴染みの品種。甘みと酸味のバランスが良い | ★★☆ |
| 四季なりイチゴ | 春〜秋まで収穫できる。収穫期間が長い | ★★☆ |
2026年の栽培カレンダー
| 月 | 作業内容 |
|---|---|
| 9月〜10月 | 土づくり・苗の準備 |
| 10月〜11月 | 苗の植え付け |
| 11月〜3月 | 越冬管理(マルチ・防寒) |
| 2月〜3月 | 追肥・株の確認 |
| 4月〜5月 | 開花・人工授粉・収穫 |
| 6月〜7月 | ランナーの管理・子株の取得 |
植え付け方法
イチゴの植え付けは10月〜11月中旬が最適です。冬の間に根をしっかり張らせることで翌春の収穫が豊かになります。
植え付けのポイント
- 「クラウン(茎の基部の盛り上がった部分)」を土に埋めないよう注意(腐りの原因)
- 「ランナーの向き」を通路側に向けて植えると、収穫しやすい向きに実がなる
- 植え付け後マルチシートを敷いて保温・雑草抑制・泥跳ね防止をする
日々の管理
水やり
| 時期 | 水やりの目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 植え付け〜活着(2週間) | 毎朝たっぷり | 根が張るまで乾燥厳禁 |
| 冬(12月〜2月) | 週1〜2回(晴天が続いたら) | 過湿は根腐れの原因。控えめに |
| 花が咲き始め〜収穫 | 土が乾いたら与える(週2〜3回) | 実に水かけると病気の原因 |
追肥
2月下旬〜3月の春の生育再開時に化成肥料(30g/株)を施します。開花後に液体肥料を与えると着果・甘みが向上します。
人工授粉
開花後は毛の柔らかいブラシや綿棒で花粉を花の中心部に均一に塗りつけると、整形の良い実が取れます。ミツバチなどの昆虫が来ない環境では必須の作業です。
収穫のタイミングと保存方法
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 色 | 全体が鮮やかな赤色になってから(先端まで均一に赤い) |
| 香り | 甘い香りが漂い始めたら食べごろ |
| 収穫方法 | ヘタの上でハサミで切る(引き抜かない) |
- 採れたてが一番甘い。できれば収穫直後に食べる
- 冷蔵庫で保存する場合はヘタを下にして並べ、2〜3日以内に食べる
よくある失敗と対策
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 実が少ない・小さい | 人工授粉不足・肥料不足 | 授粉を丁寧に。追肥を増やす |
| 実が変形する(奇形果) | 授粉が不均一 | 花の全体に均一に授粉する |
| 灰色かび病(実が腐る) | 過湿・密植・マルチなし | マルチ設置で泥跳ね防止。換気改善 |
| うどんこ病(白い粉) | 乾燥・風通し不良 | 古い葉を除去。換気改善 |
| クラウンが枯れる | 深植え・過湿 | クラウンを地上に出して植える |
まとめ
- 10〜11月の植え付けが基本:冬に根を張らせることが翌春の豊作の鍵
- クラウンを土に埋めない:最も重要な植え付けのポイント
- マルチシートで泥跳ね防止:灰色かび病(最大の病気)の予防に必須
- 人工授粉で整形の良い実を:虫に頼らずブラシで均一に授粉する
- ランナーを管理して翌年の苗を確保:収穫後に出るランナーの子株を育てる
よくある質問(FAQ)
Q1. イチゴは何年も収穫できますか?
はい。イチゴは多年草なので、管理次第では何年も収穫できます。ただし3年以上経つと株が老化して収量・品質が落ちるため、毎年収穫後に出るランナーの子株を植え替えることをおすすめします。
Q2. イチゴの甘さを増やすコツはありますか?
①完熟するまで収穫を待つ(先端まで赤くなってから)②昼夜の温度差が大きい環境で育てる③収穫前の水を控えめにする(糖度が上がる)の3つが効果的です。
Q3. ランナーから子株を作るにはどうすれば?
収穫後(6月〜7月)に親株から伸びるランナー(細い茎)の先に子株ができます。子株をポットの土の上に置いてピンで固定すると発根します。8〜9月に親株から切り離して、秋の植え付けに使います。


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