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ハクサイがうまく巻かないと、植えるのが遅かったのか、肥料が足りないのか迷うことがあります。寒くなる前に外側の葉を育てるため、植え時を守り、小さな苗を虫から守ることが大切です。秋の植え付けから水やり・追肥、球の採り時と保存まで紹介します。
基本・品種|ハクサイの育つ時期と選び方
ハクサイは中国北部が原産のアブラナ科の野菜です。冷涼な気候を好み、霜が降りることで甘みが増します。関東の平地では夏の終わりに種をまき、9月に苗を植えて秋冬に収穫する育て方が一般的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科目 | アブラナ科 |
| 連作障害 | あり(1〜2年あける) |
| 栽培難易度 | ★★☆(害虫・タイミングに注意) |
| 植え付け時期 | 9月上旬〜中旬(関東基準) |
| 収穫時期 | 11月〜翌2月 |
| 株間 | 45〜50cm |
品種の選び方
| 品種・種類 | 選ぶときの目安 |
|---|---|
| 黄ごころ85(タキイ種苗) | 内葉が黄色い中生85日タイプ。低温時にも球が育ちやすい。 |
| 晴黄85(タキイ種苗) | 黄芯系の中生品種。番号を省かず種袋で収穫期を確認して選ぶ。 |
種袋の品種名と地域別のまき時を確かめ、園芸店やホームセンターの種売り場で探します。店頭にない場合は、種苗会社の通販も確認してください。
栽培カレンダー
| 月 | 作業内容 |
|---|---|
| 8月下旬〜9月上旬 | 土づくり・畝(うね)立て |
| 9月上旬〜中旬 | 苗の植え付け・防虫ネット設置 |
| 9月〜10月 | 追肥・害虫確認・水やり |
| 10月〜11月 | 結球の進行確認 |
| 11月〜翌2月 | 収穫 |
準備|土と畝を整える
ハクサイは秋冬野菜の中でも、植え付け直後の管理で差が出やすい野菜です。苗を植えたあとに虫に食べられると、その後の葉の広がりが弱くなり、結球まで時間がかかることがあります。
植え付け前は、苗の大きさだけでなく、土づくり、防虫ネット、植え付け時期をまとめて確認しておくと安心です。9月前後はまだ虫が多いので、苗を植えたらその日のうちに防虫ネットを掛けましょう。
- 植え付け予定日の1〜2週間前までに土を整える
- 植え付け前に酸度計や試験紙で土のpH(ペーハー)を測り、低いときだけ石灰で調整する
- 植え付け直後から防虫ネットをかけられるようにしておく
- 外葉がしっかり広がるまでは、水切れと虫食いをこまめに見る
ハクサイは葉を大きく育ててから結球へ進むため、初期に葉を守ることがその後の育ち方につながります。土をよくほぐして根が張れる畝を作り、防虫ネットで小さな苗の葉を守りましょう。
植え付け2〜3週間前に酸度を測って必要な石灰を混ぜ、1週間ほどあけて完熟堆肥と元肥を混ぜる。量は使う製品の面積当たり量に畝の面積を掛けて量る
種まき・植え付け|根づくまでの作業
植え付け方法
植え付け時期が最も重要です。早すぎると虫害が多く、遅すぎると結球前に寒さが来ます。関東では9月上旬〜中旬が目安です。
- 株間45〜50cmで植え付け
- 植え付け直後から防虫ネット設置(9〜10月はアオムシ・コナガが多発する)
- たっぷり水やりして根づきを促す

おすすめ用品:トンネル支柱・畝や実を守るネット
防虫ネットを持ち上げる支柱です。畝幅と育った葉の高さに足りるか、曲げたときの高さを見て選びます。
グラスファイバーのトンネル支柱 10本(直径5.5mm×1.5m)
小さな苗を覆う防虫ネットです。葉が育つ高さと裾を留める余裕まで含め、必要な幅を測ります。
管理|水やり・追肥と冬の保護
水やり
| 生育段階 | 露地での水やり |
|---|---|
| 植え付け・発芽直後 | 根づくまで、または発芽まで、乾き具合を毎日見る。土の中まで湿っていれば追加しない。 |
| 根づいた後 | 基本は雨を利用する。晴天が続き、土の中まで乾いていたら朝に株元へゆっくり与える。 |
| 雨の後・寒い時期 | 水やりを休み、たまった水が抜けるようにする。土が湿っている間は、水やりを休みます。 |
追肥
追肥は植え付け後の早い時期と、中心の葉が立ち上がる結球始めに行います。収穫まで日数のかかる品種では、葉が巻いて球が育つ途中にも分けて与える場合があります。使う肥料の袋にある追肥の面積当たり量に、畝の面積を掛けて量ります。
冬に畑へ残す球は外葉で包む
畑に残すのは十分に結球した健全な株です。外葉を寄せて球を包み、上をひもで縛ると、冷たい風や霜が中心へ直接当たりにくくなります。巻きの弱い株は健全な葉から採って使います。
凍った葉を朝すぐに触ると折れたり傷ついたりしやすいので、霜が解けてから作業します。外葉の腐敗や中心の傷みを見ながら、畑に残す期間を決めます。食べる量に合わせて採り、保存中も傷んだ葉を取り除きます。
収穫・保存|採り時と保存の仕方
収穫は外葉を押し下げ、球の根元へ刃を入れる
硬く締まった球を片手で支え、外葉を押し下げて根元にすき間を作ります。そこから包丁を入れて切ると、球を抱えて無理に引き抜かずに済みます。隣の株の外葉を踏まない位置に立ち、まだ残す株に傷をつけないようにします。
丸ごとは低温の場所で保存し、カット後は冷蔵する
丸ごとのハクサイは外葉を少し残し、新聞紙で包んで低温の場所に置きます。室内が暖かい家では、冷蔵できる量に分けて使います。保存中は包みを開き、外葉が濡れて傷み始めていないかを調べます。
カットしたものは切り口を乾かしすぎないよう包んで冷蔵し、丸ごとより先に使います。カット後は早めに使い、腐敗やぬめり、異臭があれば食べません。食べきる量に合わせて畑から採ると、保存する場所も取りすぎずに済みます。
株ごとの植え付け日と品種名も残しておきます。同じ日に苗を買っても、早生と晩生では採れる時期が違います。育ちが遅い株は、中心の葉の重なりと品種の収穫期を見て採る日を決めます。
- 収穫は根元をナイフで切り取る
- 外葉を4〜5枚残したまま新聞紙で包んで冷暗所で保存(2〜3週間)
- 切ったものはラップして冷蔵庫で1週間程度
片づけ|残った株と資材を整える
根と傷んだ葉を片づける
収穫後は、持ち帰る球と畑に残す根や葉を分けます。腐った葉は畑の外へ出し、病気や虫が残る場所を減らします。畝を空けたら古い根も取り、土をならして次作(次に育てる野菜)の準備へ進めます。
よくある失敗|症状に合う作業を選ぶ
| 症状 | 先に調べること・作業 |
|---|---|
| 結球しない | 植え遅れ、外葉の少なさ、虫食い、日照を調べる。追肥だけで取り戻そうとしない。 |
| 虫食い | 葉裏や中心の葉の間の虫を取り、ネットの穴と裾を直す。 |
| 軟腐病が疑われる腐敗 | 水はけを直し、腐った株を残さない。作業で元気な株へ傷をつけない。 |
| 葉先や芯の傷み | 乾燥・過湿、根の傷み、肥料を与えた記録を調べる。畝の排水を直し、傷んだ葉と新葉の状態を見比べる。 |
まき遅れた株は、追肥より残った葉の使い方を考える
わが家では、白菜のまき時が遅れると育ちが悪くなり、夏野菜から切り替える場所の確保にも苦労しました。秋は日が短くなり気温も下がるため、適期に植えて外葉を育てることが大切です。植える場所を先に確保することが、次の作付けの改善になります。
10月下旬に外葉が小さい株は、中心へ葉が重なり始めているかを見ます。病気や虫害がなくても、葉数が足りないまま寒さを迎えると結球しにくくなります。巻きの弱い株も、健全な葉を採って使えます。食べられる葉と、腐敗して使えない葉を分けます。
まとめ|結球が弱い株は、適期の植え付けと外葉づくりを見直す
ハクサイが巻かないときは、植え付け日と寒くなる前の外葉の育ちを見ます。準備の段階で畝を空け、適期の苗を植えた日から防虫ネットで守ることが、巻いた球を採るための対処になります。十分に締まった球は包丁で採り、巻きの弱い株は健全な葉を使いましょう。丸ごとは低温の場所へ、カット後は包んで冷蔵すると、収穫後の傷みも減らせます。
よくある質問
外葉を縛るひもは、強く締めた方がよいですか?
寄せた外葉がほどけない程度に、ひもをゆるく留めます。細いひもが葉へ食い込まないようにし、収穫時には切り残しを回収します。葉の傷みを見て、健全な外葉で包みます。
収穫したら中に虫がいました。残りは使えますか?
葉を一枚ずつ分け、虫とふんを除いて流水で洗います。虫を取り除いたら、健全な葉を料理に使えます。ぬめり、異臭、広がる腐敗があるものは使いません。次作は植え付け前の苗の葉裏も調べます。
黒い小さな点が葉の白い部分にあります。腐敗ですか?
葉の白い部分の小さな黒い点は、ゴマ症という生理的な変化の場合があります。柔らかく崩れていないか、異臭やぬめりがないかを別に調べます。状態が判断できないものは食べず、保存中に変化が進むものも使いません。


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