かぼちゃの収穫時期と保存|ヘタの見分け方・追熟・傷みの確認

かぼちゃ栽培

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かぼちゃをいつ採るか迷ったら、授粉してからの日数と、ヘタのコルク化を合わせて見ます。収穫後は切り口を乾かし、風通しのよい日陰でしばらく置くと、デンプンが糖に変わって甘みが増します。保存中はヘタだけでなく床との接地部も見て、傷みを早く見つけましょう。一般的な西洋かぼちゃを中心に、収穫から保存までの判断を説明します。

収穫の目安は、授粉日とヘタの変化を合わせる

西洋かぼちゃは、開花・授粉から45〜50日ほどで完熟するものが多くあります。ヘタは実とつるをつなぐ部分で、成熟が進むと白っぽい筋やひびが入り、コルクのように硬くなります。実の近くまでコルク化が進んだ状態を見て、日数と比べましょう。

この日数は西洋かぼちゃの一般的な目安です。日本かぼちゃなどは収穫までの日数や外観が違い、小玉・大玉でも品種の基準があります。苗のラベルや種袋にある品種の収穫目安を見て、その品種の実の色とヘタを観察します。品種名が分かると、熟したときの姿を調べやすくなります。

人工授粉をした日は、生育管理用の札を付けて日付を記します。自然に実が育った場合は、ふくらみ始めた日を記録しておくと参考になります。実の大きさだけで収穫を決めるより、日数に加えてヘタや品種ごとの色の変化を見ると判断しやすくなります。

まだヘタの付け根が青くみずみずしい段階なら、その後の変化を見ます。実の付近までコルク化し、品種の目安の日数に近づいたら、晴れて乾いた日の収穫を予定します。株ごとに開花日が違うので、畑の実を同じ日にまとめて採るより、熟したものから選びましょう。

採る日を待つ間は、実の底と株の傷みを見る

実が地面に接した所は、湿った土に触れ続けると傷みが出ることがあります。敷きわらや果実用マットで実を支え、底が湿り続けるのを減らします。実を持ち上げるときは底を支え、つるを引いたりヘタをねじったりしない角度で作業します。大きくなった実ほど、ゆっくり扱いましょう。

雨のあとにマットの下へ水が残っていたら、実と敷き材の状態を見ます。畝や通路の排水も合わせて直します。実の表面に柔らかい部分、黒い広がり、液がにじむ所がある場合は、収穫時期とは別に傷みとして対処します。傷んだ実は健全な実から離して扱います。

つるや葉が先に枯れた場合は、残る実のヘタと成熟の状態を見ます。霜が迫る時期も、畑へ長く置くより天気と実の状態を合わせて収穫を判断します。未熟な実と完熟の実は、その後の甘みや保存性が違うので、採った日と状態を分けて記録します。

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かぼちゃの底を湿った土から離すマットです。実を支えて差し込みます。

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晴れた日に実を支えて、硬いヘタを切る

収穫は、雨や朝露が乾いて実とヘタが濡れていない時間に行います。保存する実は、ヘタや皮の傷を少なくして採ることが大切です。実の周りに足を置ける場所を作り、刃物と収穫した実を置くかごを先に用意します。つるに隠れた実は、葉をそっと動かして位置を見ます。

片手で実の底を支え、ヘタを少し残して、硬い茎に対応する剪定ばさみなどで切ります。刃が入りにくい場合は道具の切断能力を見て選び直します。切り残したヘタがほかの実へ当たると皮に傷が付くため、かごの中では実同士が強く押し合わないように置きます。

収穫した実は、表面の土を乾いた布などでそっと落とします。保存用は洗って濡らす作業を控え、濡れている場合は風通しのよい場所で乾かします。ヘタを持って運ぶと外れて傷になることがあるので、運ぶときも底から支えます。採った日を記録して、先に採った実から状態を見て使いましょう。

収穫後は風通しのよい日陰で、切り口を乾かす

収穫後、切り口を乾かして傷みを減らす作業をキュアリングと呼びます。風通しのよい日陰で7〜10日ほど置く方法があります。実を並べるときは互いに触れ合いにくい間隔を取り、雨が吹き込まず、高温多湿にならない場所を選びます。底まで見られるように置くと、保存中の点検も続けやすくなります。

しばらく置く間に実の中のデンプンが糖へ変わり、甘みが増す変化を、家庭では追熟と呼びます。収穫後2週間ほどを食べ始めの目安にし、品種の食べ頃の案内も見ます。甘みと食感の変化には幅があるので、採った日と切った日を残すと、次に食べる実の順番を選びやすくなります。

置く場所の温度が高いと、実の中の変化や劣化が早く進みます。直射日光が当たる窓際や、湿気がこもる密閉容器より、涼しく通気する所を選びます。表面の水分が残った実は、乾いてから保存する実と並べます。傷がある実は長期保存分から分け、早めに中の状態を見ましょう。

丸ごとの保存は、ヘタと床との接地部を点検する

丸ごとの健全な実は、風通しのよい冷暗所で保存します。一般的には1〜2か月ほどが目安になるものもありますが、品種と収穫時の成熟、保存場所で変わります。室温や湿気を見て、週に一度など点検日を決めておきます。外から見える面だけでなく、実の底も見られる置き方にしましょう。

わが家では、保存中の傷みは切って初めて気づく場合や、床と接した部分の変色で気づく場合があります。実を持ち上げて、底の変色や柔らかさ、湿り、かびを見ます。敷いている紙や台も湿っていたら替え、ほかの実へ傷みが広がらないように分けます。

外観に大きな変化がなくても、切ったときに中の色、におい、果肉の状態を見ます。かび、腐敗、異臭、ぬめりがある実は食べません。健全な実は用途に合わせて切り分け、ワタと種を取り除いて保存します。実を切るときは滑りにくいまな板と、食材に合った包丁を使い、安全に固定して作業します。

冬の冷え込む場所へ置くときは、温度が下がりすぎていないかも見ます。屋外の霜が当たる場所を避け、屋内でも暖房の温風が直接当たる所から離します。どの場所で何日ほど保存できたかを記録すると、翌年の収穫量と食べる順番を考える材料になります。

保存する数が多いときは、収穫日ごとに置く位置を分けます。先に採ったもの、傷があって先に使うもの、長く置く健全なものが分かる並べ方にします。点検日に動かしたあとも、底が乾いた台へ戻し、実同士の間を少し空けます。料理に使う予定まで決めておくと、切ったあとの残りを冷蔵庫や冷凍庫へ収めやすくなります。

切ったかぼちゃは、傷みやすいワタと種を取り除きます。切り口をラップで覆うか、食品保存用の袋や容器へ入れて冷蔵します。丸ごとの実より傷みやすいので、数日を目安に早めに使います。保存した日付を書いておくと、冷蔵庫の中で先に調理するものを選べます。

一度に使い切れない場合は、調理しやすい大きさに切るか、加熱してつぶしてから冷凍します。1回分ずつ分け、空気を少なくして封をします。煮物に使う分、スープに使う分など用途を決めておくと、解凍後の調理を進めやすくなります。家庭の冷凍では1か月程度を使い切る目安にします。

冷蔵・冷凍に回す前にも、においと果肉を見ます。保存は健全な食材を傷みにくくするための作業で、すでにかびや腐敗がある実は食用から外します。切った面に異常があった場合は、同じ場所へ置いていたほかの実も底やヘタを点検しましょう。

冷凍する袋や容器は、冷凍保存に使える表示があるものを選びます。薄く平らに分けると必要量を取り出しやすく、冷凍庫の場所も取りにくくなります。加熱したかぼちゃは清潔な器具で小分けし、長く室温へ置かず、粗熱を取って速やかに冷凍します。

収穫後の畝は、病葉と傷んだ実を片付ける

最後の実を採ったら、つるを短く切り、残る実や葉を集めます。うどんこ病などが広がった茎葉や腐った実は畑の外へ運びます。敷きマットは土を落として乾かし、破損したものを分けて保管します。次の作物を植える畝は、片付けが済んでから土の状態を見ます。

日誌には品種、授粉日、収穫日、食べ始めた日、保存場所を書きます。実の数や大きさも残しておくと、翌年の株数を選ぶ材料になります。収穫数が少なかった場合は、花の付き方や授粉、天気、株の状態も一緒に振り返ります。収穫・保存の記事では、採った実をよい状態で食べるまでの管理を優先しましょう。

病葉の片付けと道具の手入れも参考になります。

まとめ|ヘタ・追熟・保存

採り時は、品種の授粉後日数とヘタのコルク化を合わせて見ると決めやすくなります。収穫後は切り口を乾かし、風通しのよい日陰へ置き、保存中は底も点検しましょう。食べる日を決めて切り分け、使い切れない分を早めに冷凍すれば、育てた実を傷ませる不安を減らせます。

よくある質問

授粉した日が分からない実は、いつ採りますか?

品種の成熟時の色と、ヘタのコルク化を見て採り時を判断します。西洋かぼちゃでは実の付近までコルク化しているかが目安です。判断に迷う場合は最初の1個を採って日付と状態を残し、切ったときの熟し方と、畑に残した実の変化を比べます。

傷のある実も追熟させて保存できますか?

傷のある実は長期保存せず、早めに切って中の状態を確認します。浅い傷だけで中が健全なら早めに調理します。かびや腐敗、異臭、ぬめりがある実は食べません。収穫時に傷が付いた場所を見ておくと、次からの切り方や運び方も見直せます。

収穫したかぼちゃはすぐに食べられますか?

食べられますが、収穫後に風通しのよい日陰で2週間ほど置くと甘みが増します。傷みのない実を選び、ヘタを付けたまま置きましょう。

参考にした資料

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