スイカの育て方|小玉のつる管理・鳥よけ・採り時の記録

スイカ栽培

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スイカは花が咲いても実が育たなかったり、実が太っても採り時が分からなかったりすることがあります。小玉スイカでも、つるを広げる場所と、実を鳥などから守る準備が必要です。苗を植えるところから、授粉日の記録、水やり、収穫の見分け方まで紹介します。

小玉でも、つるを伸ばす畑の場所は必要です。地面に這わせる栽培を基本に、苗選びから実が太るまでを追います。霜の心配がなくなり、地温が上がってから植えてください。

基本・品種|スイカの育つ時期と選び方

小さめの実を採りたいなら、小玉品種の「紅しずく」が候補になります。果重の目安は約2.5〜2.8kgです。種から育てるなら発芽と育苗の温度管理が必要です。苗から始める場合も、札で品種名と実の大きさを確かめ、畑へ植えられる時期に合わせて用意しましょう。

苗は植える作業の日に用意します。葉に変色や虫食いが少なく、茎がしっかりしたものを選びましょう。接ぎ木苗は、接ぎ目の位置と台木から出た芽がないかも確かめます。植える前にポットへ水をまき、根鉢を湿らせておきます。

準備|土と畝を整える

つるを広げる畝と通路を作る

土の酸度を測り、調整が必要なら石灰をまいて耕します。1週間ほどあけてから完熟堆肥と元肥を混ぜます。量は使う製品の面積当たり量に畝の面積を掛けて量ります。前作に使った肥料の記録も見ておきましょう。

日当たりと水はけがよく、ウリ科を続けて育てていない場所を選びます。つるを広げる場所と実へ近づく通路を用意しましょう。雨の後に水が残る場所は、通路に溝を作って水を抜きます。

小玉スイカもつるが広がるので、根と葉が育つ場所を確保します。限られた場所で立体栽培をするなら、実の重さに耐える棚と吊り具が必要です。地這いなら、棚を買うより先に敷きわらなどと、実を覆える資材を用意しましょう。

種まき・植え付け|根づくまでの作業

関東の露地なら春の後半が苗を植える時期の一例ですが、冷える地域では遅らせます。暦より夜間の気温と遅霜の予報を優先します。苗は暖かくなって植えられる日に用意します。覆いを使う場合も、晴れた昼の高温を避ける換気が必要です。

植える前にポットへ水を与え、根鉢を保って取り出します。畝を湿らせて植え穴を掘り、ポットの土の表面が畝とほぼそろう深さにします。接ぎ木苗は接ぎ目を埋めません。根鉢の周りを軽く押さえ、土となじませます。

植えた後は根の周りへ十分に水を与え、株元がぐらついていないか確認します。その後は根鉢と周囲の土を見て、乾いていたら水をまきます。風よけを付けたら葉がこすれていないかを確認し、苗が伸びるにつれて覆いを調整してください。

管理|つるの仕立て・授粉と鳥よけ

親づるは苗から伸びる最初のつる、子づるはその脇から伸びるつるです。摘芯はつるの先端を摘む作業です。仕立て方は品種や栽培資料に合わせ、元気な子づるを残して互いに重ならない向きへ伸ばします。

実をつける雌花には、花の付け根に小さな丸いふくらみがあります。雄花にはそのふくらみがありません。花が開く朝に雄花の花粉を雌花の柱頭へ付け、授粉日を書いた札を実の近くへ付けます。札のひもは、実の柄が太る余裕を残して結びます。

残す実は、株の葉とつるの勢い、品種の推奨に合わせて選びます。根元近くの早い実を残すと、葉が十分育たないうちに負担をかけることがあります。実が付いた位置と数を日誌に書き、数日後にふくらみを確かめます。

追肥は着果後の生育と製品表示を見て判断します。つると葉が勢いよく茂る株は、これまでの施肥量と新しい実の育ちを見て量を調整します。葉の色だけでなく、新しい葉の大きさ、花、土の湿りも一緒に確かめます。

授粉札は雨で文字が消えにくいものを使い、同じ日付を菜園日誌にも写します。実の位置を直したら、札も実の近くへ移します。複数の実が重なる場所では、どのつるにつながっているかを実から根元へたどって区別します。

自然授粉した実は、ふくらみ始めた日を観察日として記録します。授粉した実の札とは区別しておき、採り時には果皮や巻きひげの変化も確認しましょう。

太る実を支え、水分と鳥よけを見回る

実が太り始めたら、湿った地面へ直接触れないよう敷き材を入れます。実を急に持ち上げると実の柄を傷めるため、片手で実を支えてそっと差し込みます。敷き材を入れた後も、実の底の傷や腐りを見ます。

実が太る間は、雨が降らず土が乾いていたら、根のある範囲へ水をまきます。収穫が近づいたら、乾燥の後に急な大雨があると実が割れやすいので、畝の水はけを保ちましょう。長雨の前には排水路の詰まりも取り除きます。

鳥よけのネットは実へぴったり掛けるだけでは、くちばしが届く場合があります。少し離して覆い、裾を留め、つるを通す隙間も点検します。かごを使うなら実が太る空間を確保し、かごの外へ実が押し出されないようにしましょう。

棚で育てる場合のネットは、実の重さを支える役目も必要です。実の重さに合う吊り具を用意し、棚の強度と固定を確かめます。地這いでは、実の下の敷き材で湿った土から離します。

おすすめ用品:元肥・追肥用の肥料・敷きわら20L・防鳥ネット

実が育つ時期の養分補給に使う肥料です。500g入りなので、使う分を量って残りは袋を閉じて保管します。

朝日アグリア スイカ・メロン・ウリの肥料 500g

実を湿った土から離すための敷きわらです。家庭菜園の必要な場所へ少量ずつ敷きます。

カットわら 20リットル

スイカ・メロンを鳥から守る覆いです。実から離して掛けられる寸法を選び、裾を固定します。

防鳥ネット トリガードX

収穫・保存|採り時と保存の仕方

紅しずくでは開花後36〜38日程度がメーカー資料の目安です。採り時は気温や株の状態で前後します。札の日付から確認を始め、果皮の様子、着果節近くの巻きひげなど、複数の変化を合わせて見ます。

同じ株の実も、授粉日の札を一本ずつ見てから採ります。記録がない実は、残っている写真から花の咲いていた時期をたどり、果皮と巻きひげの変化を合わせて採る日を決めましょう。

採るときは実を支え、清潔なはさみで実の柄を切ります。スイカは収穫後に置いても、未熟な実の甘さが十分増すとは期待できません。傷がないか確かめ、切ったら乾燥しないよう覆って冷蔵し、早めに食べます。切った実の果肉の色や甘さを覚えておくと、次の実の採り時にも役立ちます。

おすすめ用品:収穫・手入れ用のはさみ

茎や葉、実の柄を切るはさみです。切れる太さを確認し、土や汁を落として使います。

髙儀(Takagi) 畑サイクル ステンレス 収穫用 菜園鋏 160mm

片づけ|残った株と資材を整える

実のあった位置、日当たり、つるの混み方を写真へ残してから、つるを片づけます。実が太らなかったなら、花が咲かなかったのか、咲いても実が落ちたのかを分けます。授粉した日と、その後の葉や天候の記録を確かめ、来年の授粉と水やりに役立てましょう。

わが家では、小玉スイカが自然に授粉して実をつけましたが、思ったほど大きくなりませんでした。来年は品種名と残した実の数、授粉日を記録し、土の乾き方や葉の様子も見て育てます。

採り時には巻きひげや音の違いが分かりにくく、日数も忘れてしまいました。手に持った重さも自分なりに見ていました。次は授粉日の札と品種の収穫日数を主な目安にし、果皮や巻きひげの変化を合わせて見るようにします。

残った小さな実、つる、敷き材を分けて回収します。病気が疑われる茎や葉は畑の外へ出し、地域の処分方法に従います。網やひもは泥を落として乾かし、破れたところを直してから保管しましょう。

よくある失敗|症状に合う作業を選ぶ

実が太らないときは、残す実と葉を見る

実が太らないときは、授粉後にふくらみ始めたか、残した実が多すぎないか、健全な葉が育っているかを見ます。品種の仕立てに沿って実の数を調整し、乾いた土には水をまきます。来年に比べられるよう、実を残した位置と授粉後の天気を記録します。

まとめ|採り時の迷いを授粉日と実の変化で減らす

音や大きさで採り時が分からなくなるときは、授粉日を書いた札を実の近くへ付けると役立ちます。品種の収穫日数が近づいたら果皮と巻きひげも見て、複数の目安で決めましょう。実が鳥に狙われる悩みには、太り始めから敷き材と防鳥ネットを用意し、実へくちばしが届く隙間を塞ぐことで備えられます。

よくある質問

接ぎ木苗の下から違う葉が出ました。残しますか?

台木側から出る芽は、育てたいスイカの芽とは別です。接ぎ目と葉の形を確認してから除きます。接ぎ目より上のスイカのつるを誤って切らないよう、どこから出ているかを根元までたどってください。

地面に当たるところが白い実は未熟ですか?

地面に接する面は光の当たり方で色が違います。その面が白いことだけでは熟度を決められません。無理に実を回すと実の柄を傷めるので、敷き材を使い、授粉後の日数と品種のサインを併せて見ます。

雨の後に実が割れました。どう扱いますか?

割れた実は早めに畑から取り、割れ目から傷みやすくなるため、保存用の健全な実と分けて状態を確認します。異臭やかび、腐敗があれば食べません。次作(次に育てる野菜)に向けては割れた日と雨、直前の乾燥状態を記録しましょう。

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