ニラの育て方|刈り取り・株の休ませ方・冬越しまで

ニラ栽培

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ニラは何度も採れる野菜ですが、葉が細くなったときは収穫を続けてよいのか迷います。1年目でも根づいて葉が十分に育てば収穫できます。葉を採る時期と休ませる時期を分けて育てます。種まきや株分けから、刈り取り方、冬の手入れまで紹介します。

基本・品種|ニラの育つ時期と選び方

ニラは中国・東南アジア原産のヒガンバナ科の多年草です。一度種まきすると毎年収穫できるとても便利な野菜です。収穫後に葉を3〜5cmほど残してカットすると、また新しい葉が伸びてきます。丈夫で育てやすく、はじめて育てる人にもおすすめです。

項目内容
科目ヒガンバナ科(ユリ科)
植え替え混み合ったら株分け。病気の出た場所を避ける
栽培難易度★☆☆(非常に育てやすい)
種まき時期3月〜4月(関東基準)
収穫開始1年目から。根づきと葉の育ちを見て始める
収穫期春〜秋(冬は休眠する)

品種の選び方

品種・種類選ぶときの目安
グリーンロード(サカタのタネ)葉幅が広い大葉ニラの品種。刈り取り後の再生が早い。
黄ニラ(栽培方法の違い)光を遮って黄色く育てたニラの呼び名。普通の露地栽培とは管理が異なる。

種袋の品種名と地域別のまき時を確かめ、園芸店やホームセンターの種売り場で探します。店頭にない場合は、種苗会社の通販も確認してください。

栽培カレンダー

時期作業内容
3月〜4月種まき(育苗またはすじまき)
1年目(春〜秋)株を育て、葉が十分伸びたら少量を収穫する
2年目以降の春本格的な収穫開始
春〜秋生育を見て刈り取り、株を休ませる期間をとる
秋(9月〜)花芽を早めに摘み取る

準備|土と畝を整える

石灰の後に間をあけて畝を作る

数年使う畝なので、日当たりと水はけを整えます。土の酸度を測り、調整が必要なら表示量の石灰をまいて耕します。1週間ほどあけて完熟堆肥と元肥を混ぜ、土を細かくならします。

雨の後に水が残る場所は、畝間の水の出口を直します。植える苗は数本ずつの束に分け、育ったときに葉を刈り取れる通路を残して配置します。

種まき・植え付け|根づくまでの作業

数本ずつまとめて育苗し、植え付ける

種まき用の土を入れたポットなどへ数粒ずつまき、薄く土をかぶせて静かに水をまきます。発芽まで表土の乾きを見て、湿りを保ちます。苗は間引かず、数本ずつまとめて育てます。

根が育って葉が増えたら、数本を一束にして畑へ植え付けます。根を乾かさず土へ収め、株元を軽く押さえて水をまきます。根づくまでは乾燥とぐらつきを見て、新しい葉が増えるのを待ちましょう。

株分けは、細い葉が増えた株を植え直す作業

株分けは根株を分けて植え直し、混み合いを減らす作業です。葉が細くなり、同じ場所から芽が密集してきた株は、春や秋に株分けします。春や秋の適期に掘り上げ、根をそっとほぐして束を分け、植え直します。

分けたばかりの株は、すぐに何度も収穫する株とは分けて扱います。根づくまで土の乾きに注意し、まず葉を育てます。古い根株や枯れ葉、雑草を取り除いて、次にどこから芽が出るか分かる状態に整えます。

管理|水やり・追肥と株を休ませる時期

水やり

生育段階露地での水やり
植え付け・発芽直後根づくまで、または発芽まで、乾き具合を毎日見る。土の中まで湿っていれば追加しない。
根づいた後基本は雨を利用する。晴天が続き、土の中まで乾いていたら朝に株元へゆっくり与える。
雨の後・寒い時期水やりを休み、たまった水が抜けるようにする。土が湿っている間は、水やりを休みます。

花芽は早めに取り、葉の太さで次の収穫を決める

夏から秋に花芽が伸びたら、種を採る予定がない株では早めに摘み取ります。花の茎を葉と見分け、根株より上ではさみで切ります。花芽を取った後も葉の幅と伸びる速さを見て、細い葉が増えたら収穫を休みます。

収穫の回数は、植えてからの年数、季節、その株の育ちで変わります。前より細い葉が増えたら刈り取りを休みます。刈り取りを休ませる間も雑草は小さいうちに取り、ニラの根株と一緒に引き抜かないよう株元を押さえます。根が露出したところは土を戻します。

収穫後の管理

  • 収穫後は新しい葉が伸びるまで休ませ、葉を残して根株を太らせます。
  • 葉が十分に伸びてから、株元を3〜5cm残して刈り取ります。
  • 葉が細くなったら刈り取りを休み、新しい葉を十分に残す。生育中の追肥は肥料の面積当たり量を量って施す。

秋のニラは、葉を残して株を休ませる

わが家では、冬前のニラは刈り取らず、枯れるまで葉を残しています。

夏から何度も刈った株は、秋は葉を伸ばして根株を太らせます。前より葉が細く、刈った後の再生も遅いときは休ませる合図です。緑の葉を十分に残して光合成させ、春の芽に備えます。

ニラには冬に休眠する性質があり、寒くなると葉が黄ばんだり地上部が枯れたりします。冬は株元の腐りの有無を見て、根株を畑に残します。水がたまる畝では排水を直し、春に新しい葉が出るまで株元を見守ります。

株の場所が分からなくならないよう、畝の端に目印を立てます。冬の草取りや次作(次に育てる野菜)の土づくりで根株を掘り返さないためです。春に新しい葉がそろって出たら、細さや混み具合を見て、今年の収穫を始めるか、株分けで植え直すかを決めます。

春の株分けに備え、弱った株の場所を残す

秋に葉が細かった株は、休眠して葉がなくなる前に場所を記録します。春の植え替えで、元気な株と弱った株を同じ束に混ぜないためです。土が湿ったまま株元が傷んでいる場所は、排水を直すか、株分けのときに植える場所を変えます。

収穫した回数も株ごとに簡単に残しておくと、よく刈った株とほとんど採っていない株を分けて見られます。来春は新葉が太くそろった株から収穫を再開します。

おすすめ用品:元肥・追肥用の肥料

元肥と生育途中の養分補給に使う肥料です。袋を閉じて湿気の少ない場所に保管すると、次の作業にも使いやすくなります。

東商 有機100% 野菜の肥料 1.8kg

収穫・保存|採り時と保存の仕方

1年目も葉が十分育った株から採る

最初の細い葉は残し、根株を太らせます。1年目でも根づいて葉が十分に増え、25〜30cmほどに伸びたら少量を収穫できます。次に出る葉が細い、伸びるのが遅いときは、刈り取りを休みましょう。

若い株を刈った後は、葉の再生を待ちます。その株の葉の太さと枚数を見て、十分に育ってから採ります。秋は緑の葉を残し、根株に養分を蓄えて冬を迎えます。

刈り取り収穫と冷蔵保存

確認ポイント内容
草丈25〜30cm(収穫適期)
葉の張り葉がピンとして張りがある
1年目根づいて葉が十分育った株から少量を採る
  • 収穫後はすぐ使うか、濡れた新聞紙で包んで冷蔵庫で保存(3〜5日)
  • みじん切りにして冷凍保存も可能(1ヶ月程度)

収穫ばさみは株元へ差し込みすぎない

刈り取りの前に葉を片手で軽くまとめ、土の面から3〜5cmほど残して切ります。刃先は地上へ出して葉を切り、切った後に中心の芽が残っているかを見ます。刃に土が付いたら落とし、傷んだ葉を切った道具をそのまま健全な株へ使い回さないようにします。

採る前に植えたニラの株を見分け、収穫した束にほかの植物が混じっていないか確認します。調理する前にも葉を広げ、土や虫を流水で洗い落とします。

冷蔵する束は、水気を切って早めに使う

採った葉を長時間日なたへ置くとしおれやすくなります。持ち帰ったら傷んだ葉を分け、すぐ使わない分は乾燥しすぎないように包んで冷蔵します。洗った場合は水気を切り、濡れた葉を強く詰め込んで蒸らさないようにします。

保存中もぬめりや異臭、腐敗がないかを調べ、傷んだ葉は使いません。切って冷凍する分と、その日の料理へ使う分を分けると、収穫しすぎを減らせます。葉が十分に伸びていても、使う分だけを採り、残りの株は次の収穫まで葉を育てます。

おすすめ用品:収穫・手入れ用のはさみ

株や実を支えて切り、無理に引きちぎらないために使います。

髙儀(Takagi) 畑サイクル ステンレス 収穫用 菜園鋏 160mm

よくある失敗|症状に合う作業を選ぶ

症状原因対策
葉が細くなる収穫のしすぎ、混み合い、肥料切れなどまず刈り取りを休み、根株と排水を調べる
株が弱ってくる株の老化(5年以上経過)株分けして植え替える
葉が硬い採り遅れや株の混み合い若い葉がそろった時期に採り、必要なら適期に株分けする
発芽しない古い種・乾燥・低温新しい種を使う。発芽まで水分を切らさない

まとめ|葉が細くなったら刈り取りを休み、葉を残して育てる

ニラは1年目でも、根づいて葉が十分に育てば収穫できます。何度も採って葉が細くなったときは、収穫後の管理にある休ませ方で新しい葉を残し、根株を育てましょう。混み合いは適期の株分けで整えます。刈るときは株元を3〜5cm残し、秋には葉を十分残すと、翌春にも太い葉を採る準備ができます。

よくある質問

収穫したニラに土や虫が付いています。どう洗いますか?

葉を分けて根元や葉の間を調べ、流水で土や虫を落とします。葉を一本ずつ広げ、傷んだ葉や、ほかの植物が混じっていないかも調べます。調理する分を洗い、使うまで長く室温へ放置しません。

ニラの葉が細くなりました。植え替えの目安は?

葉が細く、同じ場所から芽が密集している株は、適期に株分けして植え直します。刈り取りのしすぎでも細くなるので、まず葉を残して休ませ、回復を見ます。株分けでは根株を数本ずつに分け、根づくまで土の乾きを見守りましょう。

切ったニラは洗ってから冷凍できますか?

洗ってから冷凍できます。水気をよく切って使う長さに切り、小分けにします。水滴が多いと大きな塊になりやすいので、袋へ薄く広げます。凍ったまま加熱料理へ使うと扱いやすくなります。

参考にした資料

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