こんにちは、私は20年以上家庭菜園で無農薬野菜を育てている「サク」といいます。
今回は冬越し野菜のひとつ、スナップエンドウの種を蒔きます。
1株、2株程度なら苗を買ってきても良いですが、スナップエンドウは発芽率も良く、私は8株程度育てるので種を蒔きます。
スナップエンドウは冬の寒さにあたると、花が咲き、実を付ける野菜です。
冬を越すためには、大きくても小さくても寒さで枯れてしまうので、適正な大きさに育つよう種まきのタイミングに気を付けましょう。
スナップエンドウについて
- 科目:マメ科(連作障害:5年)
- 土壌酸度:6.5~7.0
- 原産地:中央アジア
- 発芽適温:15~20℃前後
- 生育適温:15~20℃
- 種まき適期:10月下旬~11月上旬
スナップエンドウはマメ科の野菜なので連作障害が起こる期間が長いです。
家庭菜園を省スペースで行っているかたは、場所のローテーションだけでは対策が難しいと思います。
そこで、少し手間をかけて「天地返し」という方法をするといいでしょう。
天地返しとは、表層の土(地上から40~50cm)と下層の土(地上から50~100cm)を入れ替えることです。
重労働ですが、天地返しを行うことで連作障害・病害虫対策になるので、頑張りましょう。
畝準備
- 畝幅:1m×3m
- 株間:30cm
- 条間:50cm
- 畝高:5cm
肥料は、1㎡あたり牛糞400g、鶏糞50g、有機石灰50g、米ぬか30gです。
有機石灰は収穫までの期間が長いので、ゆっくり効かすために入れます。
種を蒔く前に土壌酸度を測って、必要があれば苦土石灰で調整しましょう。
しばらく野菜を育てていない場所や、夏野菜等で使用していた場所は、雨によって土壌のアルカリ分が流れ出てしまい、酸性になっています。
今回私は夏野菜を育てた後の場所でしたが、夏野菜を片付ける際に土壌酸度を測ると6.0を少し下回りました。
そこで、上記の畝を立てる前に苦土石灰を1㎡あたり150g程度を事前にすき込んでおきました。
また、マメ科の野菜は根粒菌という微生物が共生し、空気中の窒素分を土壌に固定するので、肥料が少なくても育ちます。
種まき
種の蒔き方は、1カ所に3粒蒔きます。
指先で1~2cm程度の穴を3カ所あけ、1粒ずつ蒔きます。
種が隠れるくらいの土を被せたら、手のひらで軽く押さえ、水をあげましょう。
ここで注意することが、水のあげすぎは種を腐らせます。
事前に土が濡れていたり、これから雨が降ることがわかっているなら水やりはしなくていいでしょう。
その後も地面がサラサラに乾くようなことがなければ、水は必要ありません。
スナップエンドウの種まき直後は、カラスやハトに食べられてしまうことがあるので、不織布や防虫ネットを畝にべた掛けしておくと安心です。
育苗
スナップエンドウはポッド蒔きをして軒下などで育苗することもオススメです。
前述したように、鳥などに食べられてしまうことが考えられるので、不織布や防虫ネットを忘れずにかけておきましょう。
育苗というと難しく感じるかもしれませんが、とても簡単です。
夏野菜など苗で買ってきたもののポッドに、園芸用の土を入れ、種を蒔くだけです。
ポッドでの育苗でも種は3粒蒔きます。
何個か作ったらカゴにまとめ、上からネット掛け、日の当たるところで管理すれば5日~7日ほどで発芽します。
草丈7~8cm程度になったら畑に植え付けることができます。
3つとも発芽することがありますが、間引かずにそのまま植え付けます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
少しでも、皆さんの家庭菜園ライフの役に立てたら嬉しいです。
それでは、また次回
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