こんにちは、私は20年以上家庭菜園で無農薬野菜を育てている「サク」といいます。
ハクサイはアブラナ科の野菜です。
アブラナ科の野菜は、アオムシ等の害虫を気にしなければなりません。
冬の終わりに植え付けをする「春植え」ならほとんど害虫は気にしませんが、「夏秋植え」で栽培するなら対策はしっかりしましょう。
また、品種によって栽培期間が大きく変わってくる野菜です。
最初に育てるなら、「早生種」をオススメします。
サイズは小さくなりますが、栽培期間が短いと害虫被害にあう確率が下がるので、失敗しにくいです。
畝づくり
- 区画:畝幅1m×長さ3m
- 畝高:5cm(水はけが悪い場合は10cm)
- 元肥:1㎡あたり牛ふん3リットル(1.2kg)、鶏ふん100g、有機石灰50g、米ぬか30g
- 施肥方法:溝施肥
植え付けの1週間程度前に土壌酸度を計り、Phが6.0より酸性になっているようなら、苦土石灰を1㎡あたり100~150g程度まいて耕しておきます。
水はけが悪い畑では、高畝にします。
雨による土跳ねによる病気が心配なら、マルチを使うことも検討してみてください。
溝施肥の方法は、畝の中央に幅15cm深さ20cmの溝を掘り堆肥を入れていきます。
栽培期間が長くなる野菜は溝施肥で元肥が長く効くようにします。
植え付け
- 株間
- 灌水
- コンパニオンプランツ
- 防虫ネット
株間
畝ができたら、苗を植え付ける位置を決めます。
株間40~45cmでポット苗を仮置きして場所を決めるとわかりやすいと思います。
使っている移植ゴテや靴の長さなどを把握していると、株間を測る目安になるので作業が簡単になります。
灌水
苗を植える時には、植穴を掘ったら水をいっぱい入れ、苗もポットごとバケツに水を張ったところへ入れ、水を吸収させましょう。
ポットより少し大きめに植穴をあけ、灌水させることで、根つきが良くなります。
早い段階で活着することが、その後の生育の良さが変わります。
水が引いたら、根鉢を崩さないように苗を植え付けます。
植え付けたら株周りを手で軽く押さえます。
コンパニオンプランツ
害虫被害を低減するためにコンパニオンプランツを利用するといいでしょう。
レタスやニンジン等のセリ科の野菜を一緒に育てることで、アブラナ科の野菜に寄ってくる虫が嫌う匂いを発生させるため防虫効果があります。
結球するレタスではなく、サニーレタスのように栽培期間が短く、幅を取らない野菜をハクサイの間で育てるといいでしょう。
防虫ネット
アブラナ科の野菜は本当に虫が寄ってきます。
何も対策をしなければ、あっという間に食い荒らされてしまいます。
毎日のように畑に出て見ることができれば、その都度、捕殺していけばいいですが、巧みに隠れられてしうと見つけるのが大変です。
そこで、植え付け時、種まきした直後から防虫ネットをかけることで、害虫被害をほとんど考えることはなくなります。
防虫ネットをかける時は、ネットに穴が空いていないこと、裾をしっかり土で塞ぐことが大切です。
せっかくネットをかけたのに、隙間が空いていたら外敵のいない虫たちのパラダイスになってしまいます。
また、冬越しをする際にも霜よけとして有効なので、防虫ネットまたは不織布をべた掛けして使用すると良いでしょう。
春植えの場合は植え付け時から保温が必要になるかもしれません。
また、秋に植え付けた時に生育が遅く、外葉があまり育たないときもビニールトンネルにして保温し、外葉を育てる必要があります。
外葉が育たないと、結球しないことがあります。
ビニールトンネルをすることで、生育の遅れを取り戻すことができます。
以上が、ハクサイの植え付けについてです。
今回、私は早生種を育て年内収穫を目指しますが、中生・晩生種でも植え付けで気を付けることは変わりません。
害虫からしっかり守って、大きなハクサイを育てましょう。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
少しでも、皆さんの家庭菜園ライフの役に立てたら嬉しいです。
それでは、また次回
コメント