家庭菜園でメロンを育てていて一番難しいのが、収穫のタイミングです。私も収穫の見極めに迷っているうちに、甘い香りに気づいた鳥や動物に先に食べられてしまったことが何度かあります。せっかくここまで育てた実を最後の最後で失うのは、本当に悔しいものです。
先に結論からお伝えします。メロンの収穫は「授粉から40〜55日(品種により異なる)」を基本に、香り・果柄まわりのひび・おしりの弾力で最終確認します。この記事では、収穫時期の見分け方、収穫前の鳥獣対策、収穫のやり方、食べごろまでの追熟を、露地栽培を前提に順番に解説します。
収穫時期の見分け方|日数を軸に4つのサインで確認
メロンは外から熟し具合が分かりにくいため、授粉日からの日数を軸にするのが家庭菜園ではいちばん確実です。授粉した日をラベルに書いて実の近くに付けておきましょう。
| サイン | 見るポイント |
|---|---|
| ① 授粉からの日数 | プリンスメロン等の小玉で40日前後、ホームランメロン等で45日前後、アールス系で50〜55日が目安 |
| ② 香り | 実の近くで甘い香りがし始める |
| ③ 果柄まわりのひび(離層) | 実とつるの付け根のまわりに細かいひびが入り、離れやすくなる品種がある |
| ④ おしり | 実のおしり(花が付いていた側)を軽く押すと、ほんの少し弾力を感じる |
「迷うくらいなら、授粉日+品種ごとの日数(40〜55日)を収穫予定日とカレンダーに書いて決めてしまう」のがおすすめです。完熟前でも収穫後の追熟である程度補えますが、採り遅れて畑で過熟になった実は戻せません。
採り遅れ(過熟)のサインも知っておく
収穫が遅れて畑で熟しすぎた実は、果肉が崩れて発酵したような匂いがしたり、おしりが押すまでもなく柔らかくなっていたりします。ここまで進むと食味は大きく落ち、ひび割れから虫や雑菌も入ります。「もう少し置けばもっと甘くなるかも」と欲張るより、日数が来たら収穫して室内で追熟させる方が、結果的においしく食べられます。
また、収穫予定日が近づいた時期の大雨は裂果(実割れ)の原因になります。台風や長雨の予報が出ているときは、予定を2〜3日早めて収穫してしまうのも家庭菜園では現実的な判断です。
収穫前の鳥獣対策|甘い香りは動物への合図でもある
メロンの甘い香りは、人間より先に鳥や小動物が気づきます。我が家でも対策をしていなかった年に、「そろそろかな」と思っていた実を先に食べられてしまいました。収穫予定日の1〜2週間前になったら、次の対策をしておくと安心です。
- 実にネットやかごをかぶせる(吊り下げ用の果実ネットが使いやすい)
- 地這い栽培なら実の下に板や敷き藁を敷き、まわりを防鳥ネットで囲う
- 毎朝の見回りで、かじられた跡・足跡がないか確認する
収穫のやり方|果柄をT字に残して切る
収穫は晴れた日の朝に行います。果柄(実とつるをつなぐ柄)の両側のつるごと切って、T字の形に果柄を残すと見た目が良く、日持ちも良くなります。
- 実を片手で支え、果柄の左右のつるを剪定ばさみで切る
- 果柄の根元を持って引きちぎらない(実に傷がつき傷みの原因に)
- 収穫した実は直射日光を避けて持ち帰る
追熟して食べごろを見極める
メロンは収穫した直後はまだ果肉が固く、常温(20〜25℃)で数日〜1週間の追熟(収穫後に置いて果肉をやわらかくし、香りを引き出すこと)が必要です。
- 風通しのよい室内に常温で置く(冷蔵庫に入れると追熟が止まるのでNG)
- おしりを軽く押して少し柔らかさを感じ、香りが強くなったら食べごろ
- 食べごろになったら、食べる2〜3時間前に冷蔵庫で冷やす
カットしたメロンはラップをして冷蔵庫で2〜3日が目安です。種とワタの部分から傷み始めるので、食べきれない分は早めに取り除いておくと長持ちします。一口大に切って冷凍すれば、シャーベットのようにして約1か月楽しめます。
なお、追熟で甘くなるのは「やわらかさと香り」で、糖度そのものは収穫時点でほぼ決まっています。甘いメロンにするには、収穫2週間前からの水切り(水やりを控えること)が重要です。詳しくはメロンの植え付け後の管理で解説しています。
よくある質問
追熟しても甘くなりません
追熟で増えるのはやわらかさと香りで、糖度は畑にいる間に決まります。次のシーズンは、収穫2週間前からの水切りと、実の数を1株2個にしぼる摘果を試してみてください。糖度が大きく変わります。
収穫が早すぎたかもしれません
少し早い程度なら、常温で長め(1週間〜10日)に追熟させると食べられる状態になります。ただし糖度は完熟収穫より低めです。青臭さが強い場合は、サラダや漬物にする手もあります。
ネット系メロンと網目のないメロンで見分け方は違いますか?
基本のサイン(授粉日からの日数・香り・おしりの弾力)は共通です。ネット系(アールス等)は網目が盛り上がって鮮明になることも目安に加えられます。プリンスメロンなど網目のない品種は、皮の色が白っぽく(または黄色っぽく)変わるのも合図になります。
実が割れてしまいました
収穫間際の急な大雨で水分を吸いすぎると、実が割れる(裂果)ことがあります。割れた実はそこから傷むので早めに収穫し、割れた部分を切り落とせば食べられます。雨が続く予報の前に、予定を早めて収穫してしまうのも手です。
まとめ|授粉日を起点に「決めて」収穫する
メロンの収穫は「授粉から40〜55日(品種により異なる)」を軸に、香り・果柄のひび・おしりの弾力で確認すれば迷いません。そして甘い香りがし始めたら、鳥や動物も狙っています。ネットやかごでの保護を忘れずに。
収穫のタイミングに迷って動物に先を越される悔しさは、授粉日のメモと収穫予定日の「先決め」でなくせます。自分で育てたメロンを切る瞬間は、家庭菜園でも特別なごほうびです。最後まで守りきって、甘い1玉を楽しんでください。



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