スイカは、実が大きくなっていく様子を見るのが楽しい一方で、「花は咲いたのに実がならない」「実がついたけれど途中で傷んだ」「収穫時期が分からない」と迷いやすい野菜です。
この記事では、わが家で育てている小玉スイカを中心に、着果から収穫まで守るために見ているポイントを整理します。植え付け後の作業を順番に追うよりも、実をつけて収穫まで守る流れが分かるようにまとめます。
スイカは花が咲いてからの管理で差が出る
スイカはつるが伸びるだけでは収穫につながりません。雄花と雌花が咲き、受粉して実がつき、ついたあとも傷ませずに育てる必要があります。葉やつるが元気でも、雌花が少なかったり受粉のタイミングが合わなかったりすると実がつきにくくなります。
まずは花の違いを見分けて、実になりそうな雌花を見落とさないことが大切です。わが家の経験では、品種選びでも着果のしやすさが変わると感じています。
小玉スイカは自然に任せても着果しやすい
人工授粉は難しそうに見えますが、わが家で育てている小玉スイカは、特に人工授粉をしなくても、そのままで結構実がついてくれます。畑に虫が来てくれる環境なら、自然受粉だけでも十分に着果する印象です。
とはいえ、雌花は咲いているのに実がつかない、と感じる日が続くときは、人工授粉を保険として行うと安心です。雌花は花の下に小さなスイカのようなふくらみがあり、雄花は花の下が細いので見分けられます。授粉する場合は、朝のうちに雄花を取り、花粉を雌花の中心につけます。日中に気温が上がると花の状態が変わりやすいため、朝の作業として考えると分かりやすいです。なお、大玉スイカはわが家では育てておらず、ここでは小玉スイカ前提での話としてお読みください。
実がついたら、全部を大きくしようとしない
雌花が受粉して実がふくらみ始めると、つい全部育てたくなります。ただ、ひとつの株で多くの実を育てすぎると、ひとつひとつが大きくなりにくく、株も疲れやすくなります。小玉スイカでも、形がよく、傷みが少なく、つるの勢いがある場所についた実を優先して残すと、玉ぞろいがよくなります。
変形している実や、極端に小さいまま止まっている実は、早めに整理した方が残した実へ力を回しやすくなります。水やりは、露地栽培なら基本は雨任せでよいですが、つるが伸び盛りの時期や梅雨明け後に土が乾き続けるときは、朝のうちに株元へたっぷり与えます。実が太り始めてからの極端な乾湿の差は、割れの原因になるので避けたいところです。
実がついたらすぐ、鳥よけと傷み対策をする
わが家でいちばん伝えたいのはここです。スイカは、実がついたらすぐにネットなどの対策をした方がよいです。実が目立つようになってからでは、カラスなどの鳥に先に見つかってしまい、せっかくの実をつつかれてしまうことがあります。被害が出てからでは遅いので、実が小さいうちから準備しておくと安心です。
また、実が地面に直接触れていると、その部分が蒸れたり、虫に狙われたりします。実の下に敷きわらやマットを敷くと、土の湿りから守りやすくなります。空中栽培で実が重くなってきたら、専用ネットで吊って支えると落下を防げます。
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空中栽培で実が重くなってきたら、専用ネットで吊るして支えると落下を防げます。地這い栽培でも鳥よけのかご代わりに使えます。
収穫の見極めは「重み」を手がかりにする
スイカの収穫判断はむずかしく、わが家でも毎年迷います。よく言われる「巻きひげの枯れ具合」は、正直なところ分かりにくいと感じています。叩いたときの音も慣れないと判断しづらく、授粉日からの日数も、たくさんの実を管理していると把握しきれないことがあります。
その中で手がかりにしているのは、持ったときの重みです。実が熟してくると、見た目の大きさのわりにずっしりと重く感じるようになります。あわせて、接地面の色が薄い黄色に変わってきたか、表面のツヤや模様がはっきりしてきたかも見ます。ひとつの目印に頼らず、重み・接地面・見た目をあわせて見ると、早すぎる収穫を避けやすくなります。自信がないときは、試しに一玉切ってみて、その株の熟し方の目安をつかむのも一つの方法です。
わが家は地這い栽培ですが、畑のスペースが限られる場合は、支柱やネットで立体的に育てる「空中栽培」にすると、実が地面に触れにくくなり、傷みや鳥害を減らしやすくなります。
おすすめ商品:きゅうり棚支柱セット
つるが伸びる野菜の棚づくりに使いやすく、キュウリ・ゴーヤ・スイカの空中栽培にもつなげやすい商品です。
よくある質問
スイカの花が咲いているのに実がなりません
雄花ばかり咲いている時期や、雌花が咲いても受粉できていない場合があります。小玉スイカは自然受粉でも着果しやすいですが、つかない日が続くなら、花の下に小さなふくらみがある雌花を探し、朝のうちに人工授粉すると実つきの確認がしやすくなります。
鳥よけはいつから必要ですか?
実がついたらすぐ準備するのが安心です。わが家では、実が目立ってからでは鳥に先に見つかってしまった経験があります。小さいうちからネットや敷きわらで備えておくと、被害を防ぎやすくなります。
収穫のタイミングが分かりません
巻きひげや叩く音は分かりにくいので、ひとつに頼らない方が無難です。持ったときの重み、接地面の色の変化、表面のツヤをあわせて見ます。授粉日をメモできるならそれも目安になります。迷うときは一玉試し切りして、その株の熟し具合をつかむと次の判断が楽になります。
まとめ|スイカは着果後の管理まで見ておく
スイカ栽培では、つるが伸びて葉が茂るだけでなく、花を見分け、実をつけ、残す実を選び、収穫まで守る流れが大切です。小玉スイカなら自然受粉でも着果しやすいので、まずは実がついたらすぐ鳥よけと傷み対策をすること、そして収穫は重みを手がかりに焦らず見極めることを意識すると、迷いが減ります。
最初は難しく感じても、見る場所が分かると作業の意味がつかめてきます。実がつくうれしさを楽しみながら、収穫まで見守っていきましょう。




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