防虫ネットは、買い直す前に手持ちの一枚を測ります。わが家では、キャベツやブロッコリーで裾が足りないネットを、背の低いダイコンやカブの畝(うね)へ回しています。
必要なのは、支柱に沿う幅と左右の裾、両端を閉じる長さです。畝よりネットが広くても、支柱へ掛けると裾が浮くことがあります。秋の露地で使う前に、採寸と仮掛けで合う畝を選びましょう。
全体の流れ:手持ちネットを測る
- 支柱に沿う幅を測る
- 両端の余裕を確かめる
- 裾を閉じて仮掛けする
畝幅とネット幅は同じ長さではない
畝幅は、地面で左右の間を測った長さです。ネットは支柱の上を通って反対側へ下りるので、地面をまっすぐ測るより長い布が必要になります。「畝幅が1mなら幅1mのネットで足りる」と考えると、支柱の上へ回す分と固定する分が抜けてしまうのです。
ネットの幅はトンネルの左右を覆う方向、長さは畝に沿って端から端へ覆う方向です。袋やタグにある幅と長さを分けてメモすると、どちらが足りないかを確認できます。
支柱は、立てる位置と差し込み方を決めてから、地上に出ている曲面を測ります。購入時の長さには土に差す部分も含まれるため、そのまま必要幅には使えません。
手持ちネットを広げて実寸を記録する
購入時のサイズと今使える範囲を見比べる
風の弱い日にネットを平らに広げ、しわを伸ばして幅と長さを巻き尺で測ります。引き伸ばさず、掛ける時に近い状態で測るのがこつです。場所が狭ければ、端を目印に少しずつ測れます。
袋やタグの寸法は実寸の横へ控えます。切った端や破れを除くと、使える範囲は表示と変わります。裾や両端は補修できるかも調べ、閉じられる範囲を測りましょう。
複数枚あるなら、一枚ごとの幅・長さと使う畝名をメモします。幅が広くても長さまで足りるとは限らないので、二方向を分けて残します。
わが家の寸法例は畝をそろえて使い回すためのもの
わが家では、畝を幅1m・長さ3mでそろえ、防虫ネットは幅2.5m・長さ6m、アーチ支柱は180cmを5本で一組にしていました。畝をそろえると、別の畝でも同じ資材を使い回せます。この寸法は、わが家の以前の菜園日誌に残したものです。
支柱の曲面と左右の固定場所を測る
列を踏まない位置に支柱を立て、左右の裾を押さえる場所を決めます。左の固定場所から支柱の上を通り右の固定場所まで、やわらかいひもを沿わせましょう。印を付けたひもを平らにして巻き尺で測れば、裾を含む必要幅が出ます。
必要幅は、支柱に沿う長さと左右の固定分の合計です。下の説明例では160cm+20cm+20cm=200cm。幅180cmのネットでは20cm不足します。
| 幅の確認欄 | 測るところ | 仮の説明例 |
|---|---|---|
| 支柱の上を覆う分 | 地上に出た左脚から曲面を通り右脚まで | 160cm |
| 左の固定分 | 左脚から裾を押さえる場所まで | 20cm |
| 右の固定分 | 右脚から裾を押さえる場所まで | 20cm |
| 必要幅の合計 | 3つを足して手持ち幅と比べる | 200cm。幅180cmでは20cm不足 |
形が違う支柱も測り、最も必要幅が大きい場所に合わせます。中央だけ高い、端だけ広い畝では、その場所で裾が浮くことがあるためです。
支柱の高さは、育った葉が収まる高さにします。低くするとネットの幅は少なくて済みますが、葉がネットに押されるなら掛け直しが必要です。途中で支柱を高くする予定なら、その高さでも幅が足りるか測っておきましょう。
畝の長さに両端を閉じる分を加える
両端の閉じ方を決め、最初の支柱から最後の支柱までの距離に、手前と奥を閉じる分を加えます。端をまとめるか下へ下ろすかで長さが変わるので、ひもで実際の道筋を測ります。
余りは切らず、ネットの中央を畝に合わせて両端へ配分します。片側へ寄せると反対側が届かず、端を閉じた時に裾まで引かれて浮くことがあります。
説明例として、支柱で覆う区間が300cm、手前と奥を閉じるために各50cmを使う形なら、必要長さは400cmです。長さ500cmの一枚なら100cm残ります。最後に仮掛けして両端を閉じ、裾が浮かないかを確かめてください。
向きを変えて使う時は、幅と長さを両方測り直します。
仮掛けで裾と端のすき間を確かめる
寸法を比べたら、ネットを支柱へ仮掛けします。中央を合わせ、左右の裾と両端を土や留め具で押さえてください。上に載せるだけでなく、固定した状態で、すき間ができないか確かめます。
左右の裾、両端、高い支柱、地面のくぼみを順にたどります。一方を押さえると別の場所が開くなら、ネットの位置と固定場所を直します。
普段開ける側も開閉します。強く引かないと閉じ直せないなら、寸法がぎりぎりかもしれません。水やりや間引きのあとも元へ戻せる掛け方にします。
掛け直した後の水やりは、ネットの寸法確認とは分けて、種をまいた部分の土の湿りを見て行います。小松菜なら、乾き始めたまき溝へジョウロの細かい水をゆっくりかけ、種や小さな芽を流さないようにしましょう。雨のあと十分湿っていれば追加せず、水がたまっていないかを確かめてください。
届かない場合は不足した方向で使い方を変える
幅が足りない時は、畝を狭くする、支柱の形を変える、別の一枚に替える方法から選びます。すでに芽がある畝では列を動かさず、作物を傷めない範囲にとどめます。
わが家では、キャベツやブロッコリーでネットの裾が足りなくなった時は、そのネットを背の低いダイコンやカブの畝へ回しています。支柱を深く差してトンネルを低くし、裾まで届くようにして使います。
回した畝でも仮掛けし、育つ葉の空間と、閉じた裾・両端を点検します。葉が押されるなら別のネットに替えます。
長さが足りなければ、覆う区画を短く分ける方法があります。分けた区画ごとに両端を閉じる分を加えて測り、一枚で届く区画に使います。
二枚を重ねて使うなら、つなぎ目を留め具などで固定し、風や開閉でずれないかを確かめます。固定してもすき間ができるなら、一枚で覆える畝へ回します。強風前の支柱とネットの固定は、関連記事の手順で別に確認してください。
買い足すのは、必要幅と必要長さに合う一枚だけにします。長尺ロールは保管場所と余りを見積もり、留め具は固定場所から必要本数を数えます。価格と数量は商品表示で比べましょう。
まとめ:手持ちネットに合う畝が分かれば準備しやすい
手持ちのネットを測り、支柱の曲面と裾、両端を閉じる分に足りるか比べます。足りない方向が分かれば、使う畝や区画を変えられます。種まき前に仮掛けまで済ませれば、その日に掛け直す手間を減らせます。
防虫ネットのサイズについてよくある質問
種まき後に支柱を差すなら、何に気を付けますか?
まいた列の位置を確認し、種や芽のある場所へ支柱を差さないようにします。列が分からないまま支柱を動かすと、根やまき溝を傷めるおそれがあるためです。作業前の写真や目印で位置を確かめ、次回は種まきと支柱の位置を同じメモへ残すと、途中の変更にも対応しやすくなります。
狭い通路から手が届かない場合は、サイズを大きくすれば解決しますか?
大きいネットへ替えても、畝の奥へ手が届くとは限りません。土を踏まずに水やりや間引きをできるか、開ける側と通路の位置を確かめます。手が届かない場所が残るなら、畝や覆う区画の配置を考えることも必要です。次の作付け前なら、手入れできる幅で畝を設計し、ネットの寸法と合わせて残しておきましょう。
余ったネットは切ってから保管した方がよいですか?
別の畝へ回す予定があるなら、切らずに保管する方が使える範囲を残せます。まず土や汚れを落として乾かし、幅と長さが分かる札を付けてください。折り畳んだあとも札が見える位置にすると、次の種まき前に広げ直す手間を減らせます。


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