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かぼちゃを育てるときは、伸びるつるの置き場所と、花が咲いてから実が育つまでの手入れが気になります。苗を買う前に、つるを広げる場所と、花や実を見に行ける通路を決めましょう。植え付け、朝の授粉、実の手入れ、収穫と保存まで順番に紹介します。
かぼちゃはつるが広がる野菜なので、苗を植える前に、花や実へ手が届く場所を用意します。朝に授粉し、実が太ったら下へ敷き材を入れましょう。収穫後は風通しのよい日陰で追熟させると、甘みが増して料理に使いやすくなります。
基本・品種|かぼちゃの育つ時期と選び方
大きな西洋かぼちゃを採りたいなら、「えびす」が候補になります。大きい実を収穫するタイプなので、一食で使う量、切った後に冷蔵できる場所、つるを広げる畑の面積を考えて選びます。
苗を買うなら、葉の色と茎の締まり、虫や病斑の有無を見ます。根がポットの外へ大量に出ていたり、茎が細く長く伸びたりした苗は、その後の管理が難しくなります。苗の品種ラベルを撮影しておけば、秋の実の形と照合できます。
準備|土と畝を整える
つるの場所と水の出口を用意する
土の酸度を測り、調整が必要なら石灰をまいて耕します。1週間ほどあけてから完熟堆肥と元肥を混ぜます。量は使う製品の面積当たり量に畝の面積を掛けて量ります。前作に使った肥料の記録も見ておきましょう。
日当たりと水はけのよい場所で、以前ウリ科を育てた畝は避けて計画します。つるを伸ばす範囲と、人が花や実へ近づく通路を残してください。幅の狭い畝へ株を詰め込むより、苗数を減らした方が日常の管理を続けやすくなります。
つるを広げる場所と、実の手入れに入る通路を取ります。水がたまる畑では畝を高めにし、通路に溝を掘って水が抜けるようにします。
種まき・植え付け|根づくまでの作業
関東の露地では春の後半が植える時期の一例ですが、遅霜がある地域では後ろへずらします。夜間の冷えと地温を見て、暖かくなってから植えます。早植えのために覆いを使う場合も、晴天時の中の温度と換気を確認しましょう。
ポットへ十分に水を与えてから苗を取り出し、根鉢を保って植えます。根鉢の表面が畝とほぼそろう深さにし、茎を深く埋めません。株間や畝幅は品種の栽培資料へ合わせ、つるが後で伸びる範囲も空けておきます。
植えた直後は根の周りへたっぷり水を与えます。その後は根鉢と周囲の土を確かめ、乾いていたら水をまきます。根がまだ伸びていない時期に株元が乾ききると、苗が弱ります。
敷きわらやマルチは、泥はねと土の乾きを抑えるために使います。株元に少し隙間を残して敷きましょう。風で苗へかぶっていないか、雨の後に水がたまっていないかを見て、必要に応じて敷き直してください。
管理|つるの仕立て・授粉と実の保護
親づるは苗から最初に伸びるつる、子づるはその脇から伸びるつるです。摘芯は先端を摘んで脇のつるを伸ばす作業です。品種の仕立てに合わせてつるを選び、重ならない向きへ伸ばします。
えびすのメーカー資料には子づる二〜三本仕立て、または放任栽培が示されています。限られた場所なら、つるを区別しやすい仕立てを選びます。種袋や栽培資料で仕立てを決めてから作業します。伸びすぎてから多数のつるを一度に切るより、残すつるへ早めに目印を付ける方が取り違えを減らせます。
雌花には花の付け根に小さな実があり、雄花にはありません。朝、その日に開いた健全な雄花の花粉を雌花の柱頭へ付けます。授粉日を書いた目印を実の近くへ付け、日誌にも日付を書きます。
残す実は、株の葉とつるの勢い、品種の資料を見て選びます。授粉の直後は実が育つかを数日見てから判断します。黄色くなってしぼむ実は取り、次の花へ授粉するときは天候と花の開き具合を確かめましょう。
実の下を守り、乾きすぎと葉の混み合いを防ぐ
実が大きくなったら、湿った土へ直接触れないよう敷きわらや実用のマットを入れます。実の底を支えて作業してください。実の向きを急に変えると、柄やつるを傷めることがあります。
葉が広がってからは、土の表面が見えにくくなります。葉の下の湿りを見て、長く乾くときは根のある範囲へ水を補います。長雨では、畝の端の水の逃げ道を確認しましょう。
追肥は実が育つ時期の株の状態を見て、使う製品の表示へ合わせます。葉とつるが過度に茂る場合は、これまでの使用量を確認して追肥を控えます。葉色だけでなく、花の様子、新葉の大きさ、残す実の数も合わせて見てください。
葉に白い粉のような症状が出たら、うどんこ病などが候補になります。白い部分の広がりと葉裏も確かめ、傷みの強い葉を扱った道具をそのまま元気な株へ使わないようにします。込み合うつるはほどいて風を通しますが、元気な葉まで大量に取ると実を育てる力が落ちます。
おすすめ用品:敷きわら20L・果実用敷きマット・元肥・追肥用の肥料
実を湿った土から離すための敷きわらです。家庭菜園の必要な場所へ少量ずつ敷きます。
かぼちゃなどの実の下へ敷くマットです。実の底を支えながら差し込みます。
かぼちゃの元肥や、生育に合わせた追肥に使う肥料です。使い終えた袋は口を閉じ、湿気の少ない場所へ置きます。
収穫・保存|採り時と保存の仕方
西洋かぼちゃは、授粉後の日数と実の柄のコルク化を組み合わせて採り時を見ます。コルク化は、ヘタの表面が硬く乾いたように変わることです。品種で日数が違うため、授粉日の札と種袋の目安を照合し、ヘタの硬い乾きを確かめます。
採る日はなるべく乾いた日を選び、実を支えて清潔なはさみで実の柄を切ります。柄を持ってぶら下げて運ぶと、外れたり実を落としたりするおそれがあります。かごへそっと置き、傷やぬれの有無を確かめてください。
収穫後は2週間ほど、風通しのよい日陰に置くと、デンプンが糖に変わって甘みが増します。これを追熟(ついじゅく)といいます。品種によって食べごろは前後するので、ときどきヘタと底の傷みを見ながら使いましょう。
切った後は種とわたを取り、切り口を覆って冷蔵し、早めに食べます。かび、腐敗、異臭のある実は食べません。丸のまま保存する実も、ときどき底やヘタの周りを点検します。詳しい見分けはかぼちゃの採り時と保存方法にも載せています。
保存する実へ収穫日を付けておくと、古いものを先に使えます。実を重ねて隠すより、傷みが見えるよう間を空けて並べ、下に敷いた資材も湿ったら交換してください。
片づけ|残った株と資材を整える
つるを引き抜く前に、隣の畝へ入り込んでいないか確認します。別の野菜を巻き込んでいる場合は、つるを区切って外し、支柱とひも、マルチを分けて回収してください。病気が疑われる葉や腐った実は、その場で細かくして土へ混ぜません。地域の処分方法に従います。
わが家では、肥料を多く使った年につると葉ばかり茂り、実が付きにくかったことがあります。また、葉にうどんこ病も出ました。次は使った肥料の量を日誌に残し、つるが込み合う前に向きを整え、病気の葉を早めに取り除きます。
保存している実は、ときどき底とヘタの周りを確認します。傷んだ実を分け、表面がぬれていたら置き場所の風通しも見ます。
実が少なかった年は、咲いた雌花がなかったのか、授粉後に小さな実が落ちたのかを分けて記します。まず今年の資材と使用量を残すことから始めましょう。
よくある失敗|症状に合う作業を選ぶ
授粉しても実がしぼむとき
小さな実が黄色くなってしぼむ場合は、その実を取り、次に咲く雌花へ晴れた朝に授粉します。数日後に実が太ったかを見ます。葉やつるの勢いも見て、株が育てられる数の実を残しましょう。
まとめ|実が付かないときは朝の授粉とつるの混み具合を見る
花が咲いても実がしぼむときは、授粉の節にある朝の作業を試し、数日後のふくらみを見ます。つると葉ばかり茂る株は、残すつるを整え、これまでの肥料量を確認しましょう。実が育ったら敷き材で湿った土から離し、採り時は授粉後の日数とヘタの硬い乾きを合わせて判断すると、収穫の迷いが減ります。採った実は2週間ほど日陰で追熟すると甘みが増します。
よくある質問
雌花の日に雄花がありません。どうしますか?
使える雄花がなければ、その花への授粉は見送り、次に花がそろう朝を待ちます。ほかの株の雄花を使う場合も、同じ種類のかぼちゃであることと、当日の健全な花粉を確かめます。
葉にうどんこ病が出た株の実も捨てますか?
葉にうどんこ病が出ても、傷みのない実は食べられます。病気の葉は早めに取り除いて畑の外へ出し、株の風通しをよくしましょう。使ったはさみは洗ってきれいにします。実にかびや腐敗、異臭がある場合は食べません。
採った種で翌年も同じ実ができますか?
F1・一代交配の品種では、採った種から同じ形や品質の実がそろうとは限りません。ほかの品種の花粉の影響もあります。同じ品種を育てる予定なら、品種名を残して市販の種や苗を用意します。


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