スナップエンドウの植え付け後の管理|冬越しから春の支柱・収穫まで

12月の作業

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植え付けたスナップエンドウが冬の間にあまり伸びないと、春まで無事に育つか気になるものです。冬は小さな苗の状態で過ごし、暖かくなるとつるが伸びて花が咲きます。寒い間はネットの固定と土の湿りを見て、春はつるが伸び始めるころに支柱を用意しましょう。関東の平地の秋まき露地栽培を基準に、植え付け後から片付けまでの手入れを説明します。

小さな苗で冬を越すスナップエンドウの性質

スナップエンドウは、ふくらんだ豆を莢(さや)ごと食べるエンドウです。秋にまいて小さな苗で冬を越し、関東の平地では春から初夏に収穫します。寒冷地は春まきが合う地域もあるため、種袋の地域別カレンダーで栽培時期を選びます。暖地でも秋に早くまくと、厳寒期までに大きくなりすぎることがあります。

本葉2〜3枚ほどの若い苗は、大きく育った株より寒さに強い性質があります。冬を迎える大きさは草丈10〜15cm程度をひとつの目安にし、つるが長く伸びた株は寒風や霜で傷まないかよく見ます。苗の丈だけで植え直しを決めるより、茎の傷みや新しい葉の状態を見る方が、その株の手入れを選びやすくなります。

わが家でも冬までに苗が伸びすぎた年はあります。秋はまいた日と冬に入る前の草丈を記録しておくと、翌年の種まき時期を選ぶ材料になります。冬越しを経て春につるが伸びる野菜なので、寒い時期は株元と葉の状態を見ながら育てます。

植え付け直後からネットを掛け、株元を落ち着かせる

わが家では種まきや植え付けの直後から防虫ネットを掛けます。トンネル支柱で葉の上に空間を作り、裾を土や固定具で留めます。種まき後の豆や出始めの芽は鳥の被害にも遭うため、覆う日をまいた日とそろえておくと管理しやすくなります。端に隙間ができたら、その日のうちに閉じます。

植え付けたばかりの苗は、株元の土が根鉢に触れるよう軽く押さえ、水をまいてなじませます。その後は土の中の湿りを見て水やりします。通路に水が残る場所は、畝の肩や通路のくぼみを整えて排水を助けます。エンドウの根は過湿に弱いため、雨のあとの水の残り方を見ておきましょう。

防虫ネットは虫や鳥を入りにくくする網で、霜や厳しい低温に対する保温力は限られます。防虫ネットを使う場合も、冷え込んだ翌日の葉や株元を見ます。強い霜が続く地域は、地域の栽培案内にあるわら・寒冷紗などの防寒方法を選び、わらや寒冷紗が風で飛ばないよう固定します。

おすすめ用品:防虫ネット1mm・トンネル支柱

種まき直後から覆う防虫ネットです。網幅と畝幅、育つ葉の高さを合わせて使います。

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ネットと葉の間に空間を作る支柱です。畝幅に合う曲げたときの高さも見ます。

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冬の手入れは、強風・霜・乾燥のあとを重点に見る

冬に畑へ出たら、まずネットがめくれている所、支柱が倒れた所を直します。風でネットが葉にこすれると傷むため、支柱を差し直して空間を戻します。ネットの上に雪が積もっているときは、外からそっと落として重さを減らします。濡れて柔らかくなった通路は、踏み固める範囲を狭くして歩きます。

霜で土が持ち上がり、根元が浮いているときは、凍った土がゆるんでから株の周りを軽く押さえ、露出した根に土を寄せます。茎を深く埋め込むより、根と土が触れる状態を戻すことが大切です。葉先が少し傷んだ株でも、新葉が育っていればその後の様子を見ながら管理できます。

晴天が続き、指で少し掘った土まで乾いていたら、暖かい日の午前中に株元へ水をまきます。冬は蒸発が遅いので、次の水やりも土の湿りで判断します。夕方に土を濡らすと夜に冷え込みやすくなるため、日中の暖かさが残る時間に作業を終えましょう。

葉の色が薄いときは、低温、土の乾燥、過湿、株元の傷みも一緒に見ます。冬は根の働きと生育が緩やかです。新しい葉が出る時期まで様子を記録すると、春に追肥するか判断しやすくなります。葉裏に虫や斑点がある場合は、該当する部分の手入れを先に行います。

寒波の予報がある週は、畑へ行ける日にネットの固定を点検します。風を受ける側の裾や、支柱の抜けかけた所を先に直すと、株を守る防虫ネットを保ちやすくなります。葉先が枯れている場合は、茎まで傷んでいるかも見て、写真を残します。冷え込みが緩んだあとは、新しい葉が出ているかを比べましょう。生育の変化が分かると、春の支柱を用意する時期も選べます。

春はつるが伸び始めるころに支柱を立てる

関東では2月下旬〜3月ごろから、新しい葉とつるの伸びが目立ち始めます。ネットの中でつるが窮屈になる前に、暖かい日に防虫ネットを外して支柱を立てます。冷え込みの強い日は防寒を続けるなど、天気と株の伸び方を見て切り替えます。取り外した防虫ネットや寒冷紗は乾かして片付けます。

つるあり品種には、高さのある支柱とつるを絡ませる園芸ネットを用意します。支柱同士を横棒で結び、筋交いを加えると強風で揺れにくくなります。畝の両側から莢を探せるように通路を残し、支柱を差す位置は株のすぐそばを避けて根を傷めにくい所を選びます。

伸びたつるは、やわらかいひもで支柱やネットへ緩く留めます。茎は折れやすいので、手で支えながら今伸びている方向に近い位置へ導きます。つるが一か所に集まったら、空いている面へ少しずつ広げます。風のあとに留め具と茎のこすれを見て、締まりすぎた所を直しましょう。

支柱を組んだら、畝の外から軽く揺らしてぐらつきを見ます。土が柔らかく支柱が傾く所は、支えを増やして固定します。つるが伸びたあとは葉と莢の重さも加わるため、ネットの上下と端を留めておきます。茎を巻き込んだ留め具は、手で茎を支えてから直しましょう。

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つるを支える支柱です。品種のつるの高さに合わせて長さを選びます。

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茎を支柱へ緩く留めるひもです。締まり具合を生育中にも見ます。

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水やり・追肥・病害虫は、花と莢の時期に合わせる

花が咲き、莢がふくらむ時期は水切れに気をつけます。雨が降らない日が続き、土の中が乾いていれば株元へ十分に水をまきます。花や葉の上から強く掛けるより、根のある土へ届くようにします。水やり後は土に染み込んだことを見て、通路へ流れ続けるときは数回に分けます。

追肥は莢が付き、ふくらみ始めるころに草勢を見て行う方法があります。元肥に使った肥料の持続期間も見て、生育が続くために必要な分を補います。量は使う肥料袋のエンドウ向けの1平方メートル当たり量で量り、根元から少し離れた畝の肩へまいて表土と軽く混ぜます。つるや葉がよく茂る株は、追加する時期を見直します。

春は新芽のアブラムシと、葉の白い粉状の斑点に注意します。虫が少ないうちに取り、うどんこ病が疑われる葉は早めに取り除きます。混み合う枝を広げ、葉に日が当たり風が通る状態にします。切った道具は洗い、病気の葉を扱ったあとは手入れしてからほかの株に使います。

病害虫を見つけたあとの手入れも参考になります。

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エンドウなど豆類の追肥に使う肥料の候補です。

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莢がふっくらしたら順に採り、終わった株を片付ける

スナップエンドウは莢がふっくらして、豆のふくらみが分かるころに採ります。張りのある若い莢を順に採ると、やわらかい食感を楽しめます。開花日からの目安は品種と気温で変わるため、最初に採った莢の大きさと食べた硬さを記録すると、次の収穫で比べられます。

収穫は片手でつるを支え、もう片方の手で莢の柄を摘むか、はさみで切ります。莢を引っ張ると茎ごと折れやすいため、株を支えて作業します。採った莢は乾燥を防いで冷蔵し、早めに調理します。花が咲き続けている間は、ネットの表と裏を見て採り頃の莢を探しましょう。

初夏の暑さで葉が枯れ上がり、採れる莢が少なくなったら片付けます。つるを短く切ってネットから外すと作業しやすくなります。病気が出た茎葉は畑の外へ運び、支柱とネットは土を落として乾かします。次に作る野菜を決め、同じ畝のエンドウ栽培履歴も残しましょう。

収穫が始まると、数日の違いで莢のふくらみが変わります。最初は畑へ出た日に数本採り、食べた硬さと莢の状態を比べます。採り遅れて硬くなった莢を早めに取ると、次に食べ頃になる莢も探しやすくなります。畝の両側へ回って、葉の陰に残ったものを見つけましょう。

まとめ|冬越しから春の管理

冬に株が伸びないときは、株元が浮いていないか、土が乾いていないか、防虫ネットや防寒用のわら・寒冷紗がずれていないかを見れば、その日の手入れを決められます。春につるが伸びたら支柱へ導き、花と莢が付く時期は土の湿りを保ちます。小さな苗を冬に守り、春の伸びに合わせて支えを用意すると、収穫までの見通しが立ちます。

よくある質問

支柱を立てるのが遅れ、つる同士が絡んでいます。どうしますか?

絡んだ部分をひとかたまりで支え、近くに張ったネットへ緩く固定します。まだ柔らかく離せる先端だけ、空いている方向へ導きましょう。茎に傷が付いた所は、その後にしおれが出ないか見ます。これから伸びる先端を広げると、混み合いを減らせます。

花は咲くのに莢が育ちません。何を見ますか?

まず花が咲く時期の土の乾きと、低温や強風による花の傷みを見ます。乾いていれば株元へ水をまき、込み合うつるは広げます。その後に咲いた花が莢になるかを数日おきに見て、同じ状態が続く場合は品種、気温、株全体の写真をそろえて種や苗を購入したお店に相談しましょう。

冬の間も水やりは必要ですか?

土が乾いているときは水やりをします。寒い時期は土の湿りを見て、暖かい時間帯に株元へまきましょう。

参考にした資料

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