カブの育て方|間引きの株間と小カブを採る大きさの目安

カブ栽培

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カブの葉は育っているのに根が太らないときは、株同士の間隔を見ると手入れを決めやすくなります。小カブなら最終的な株間を10〜12cmほど取り、丸くなったものから順に収穫します。種まき直後に防虫ネットを掛け、間引きと収穫で広さを作っていくのが露地栽培の基本です。関東の平地の秋まきを中心に、根と葉をおいしく採るまでの手順を説明します。

小カブ・中カブ・大カブで、必要な広さが違う

カブはアブラナ科の野菜で、小カブ、中カブ、大カブの区分があります。家庭で少しずつ使うなら、小カブは育つ期間が短く、間引き菜も楽しめます。種袋の収穫サイズと栽培日数を見て、食べたい大きさに合うものを選びましょう。同じカブでも収穫の大きさに幅があります。

関東の平地では春は3〜4月、秋は9〜10月ごろが種まきの目安です。気温が穏やかな秋まきは育てやすく、春まきは品種に合った時期を守ると、花茎が伸びる「とう立ち」を減らせます。寒冷地は秋の種まきを早め、暖地は残暑を見て、種袋の地域別の時期に合わせます。

小カブは種まきから50日前後で収穫が始まる品種があります。気温が低くなると生育はゆっくりになるため、日数と根の大きさを一緒に見ます。毎週の食事に使うなら、種をまく日を1〜2週間ずらすと収穫が集中しにくくなります。予定する量を畝の長さで調整しておくと使い切りやすくなります。

種まき前に、石と土の塊を取り除いて畝を作る

日当たりと水はけのよい場所を選び、前に育てた野菜の科を栽培記録で見ます。アブラナ科を続けた場所で根のこぶや生育不良があったら、別の科の野菜を挟むなど作付けを変えます。病気が出た根や葉は畑の外へ運び、次の栽培に持ち込む材料を減らします。

土を耕したら、種をまく表面の塊を細かく砕きます。小さな種が土に触れやすくなると、水分を吸って芽を出しやすくなります。大きな石や前作の根も取り除きます。雨のあとに水がたまる所は、通路より畝を高くして、根が伸びる土の水はけをよくします。

土の酸度はpH(ペーハー)6.0〜6.5程度が目安です。酸度を測り、調整が必要なら石灰を混ぜます。約1週間あけてから完熟堆肥と元肥を入れ、種まきまで土になじませる期間を取ります。元肥の量は使う肥料袋のカブ向けの1平方メートル当たり量に畝の面積を掛けて量ります。堆肥や鶏ふんにも養分があるため、組み合わせる場合は合計を調整します。

幅1mほどの畝なら、両側の通路から手を伸ばして間引きや収穫ができます。土が乾いてから畝を整え、表面を平らにします。中央にくぼみがあると雨が集まりやすいので、種をまく所の高低をならしておきましょう。土づくりは余裕を持って始め、根菜は堆肥が十分になじむ時間を取ります。

種をまく列は、ネットを開けたときに手が届く位置にします。列が多くて中央に届かない畝では、間引きが遅れやすくなります。畝の幅を狭くするか列数を減らし、中央まで手を伸ばして苗を見られるかを先に試します。収穫しながら残った株を育てるためにも、作業できる広さが役立ちます。

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畑へ直まきし、芽が出たら段階的に間引く

カブは育てる場所へ種を直接まきます。条間20cm程度で浅い溝を作り、種が一か所に固まらないようにまきます。土を薄くかぶせ、手や板で軽く押さえて種と土を密着させます。ジョウロの細かい水で畝全体を湿らせ、種が流れた所があれば表面を整えます。

発芽までは、種のある表層の湿りを保ちます。晴れて風がある日は乾きやすいため、朝に湿りを見て、乾いていたらやさしく水をまきます。強い水流は浅い所の種や芽を動かすので、細かく散る水を使いましょう。芽が出たあとは、葉が開いて立っているかも見ます。

間引きは子葉のころ、本葉1〜2枚のころ、本葉3〜4枚のころを目安に、混み合った部分から進めます。小カブは最後に株間10〜12cm程度を取り、中・大カブは種袋の間隔まで広げます。葉が重なって隣の苗が隠れる前に作業すると、残す株に光が届きます。

残す苗の根元を指で押さえてから隣の苗を抜くと、根が一緒に持ち上がるのを防げます。細い苗が密着している所は、間引く苗をはさみで地際から切る方法もあります。作業後に土がへこんだら軽く寄せ、苗がぐらつかない状態にします。間引き菜は土を落として洗い、汁物やおひたしに使えます。

生育中は土の湿りと葉裏を見て手入れする

発芽後は、土の表面が乾いていたら少し下の湿りも見て水やりします。露地では雨で足りる日も多く、晴天が続いて土の中まで乾いたときに株元へ十分まきます。乾燥と急な多湿の差が大きいと根割れにつながるため、畝の水はけと乾燥時の水やりを合わせて管理します。

追肥は最終の間引き後など、肥料袋に書かれた時期と株の生育を見て行います。葉色が薄い場合は、株間、土の湿り、低温や葉の傷みも一緒に見ます。肥料をまくときは株から少し離れた列の間に広げ、表土と軽く混ぜます。地表へ出た根の肩には、土を薄く寄せておきます。

防虫ネットは種まき直後から掛け、間引きや追肥のあとは裾を閉じます。葉の穴を見つけたら葉裏と株元を見て、アオムシやカブラハバチの幼虫などを取り除きます。ネットの中に虫が入った状態だと被害が続くため、開けた日に株を一通り見ておきましょう。

湿った日が続き、斑点や傷みが広がる葉を見つけたら、傷んだ葉を取り除きます。病気の疑いがある根や株は畑の外へ運び、作業に使った道具は洗って手入れします。葉を大きく食べられる日が続いた場合は、ネットの破れや鳥が入る隙間も見直します。

葉の食害や病斑への対処も参考になります。

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種まき直後から覆う防虫ネットです。網幅と畝幅、育つ葉の高さを合わせて使います。

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大きくなったものから収穫し、葉を外して保存する

小カブは直径5〜6cmほどを目安に、種袋の収穫サイズに近いものを抜きます。わが家では、株間が詰まっている所や大きくなったものから順に収穫しています。残った株の周りにも広さができ、食卓で使う分を少しずつ採れます。土から見える肩のふくらみを見て、まず1株抜くと大きさが分かります。

根割れは、わが家でも収穫時に気づきます。採った根を見て割れが増えていたら、残りの大きな株から収穫を進めます。採り遅れると肉質が硬くなったり、内部にすき間ができる「す入り」が起きたりするため、食べ頃の株を畑にため込まず順に使いましょう。

収穫したら葉を根から切り離し、乾燥を防いで冷蔵します。葉を付けたままだと根の水分が失われやすいため、使う日まで根と葉を別に保存すると鮮度を保ちやすくなります。葉は根より傷みやすいので、先に汁物や炒め物に使います。土の付いた根は調理前によく洗います。

採るときは葉の付け根をまとめて持ち、まっすぐ上へ抜きます。土が硬く抜きにくい場合は周囲を軽く緩め、根を傷つける範囲を小さくします。割れた根や虫にかじられた根は健全な根と分け、その日のうちに傷みを見て使う順番を決めます。

収穫期には、根が大きくなった列から使う順番を決めます。週末にまとめて採る場合も、畑に残す株の大きさを見て次回の収穫を予定します。暖かい日が続くと太り方が変わるので、最初に抜いた株だけでなく、残る株の肩の幅を見ましょう。少し小さめに採ったものは汁物へ、大きいものは煮物へと料理を決めると、大きさがそろわなくても使い切りやすくなります。

収穫後の片付けと、太りが悪かった畝の見直し

収穫が終わったら、残った葉や細い根を拾い、畝を整えます。根にこぶがあった株や腐った株は、ほかの健全な残り葉と分けて畑の外へ運びます。どの区画で症状が出たか、何月に種をまいたかを記録すると、次のアブラナ科の場所選びに役立ちます。

根が小さかった場合は、最後に取った株間とまいた時期を見直します。葉が密集していたなら次回は間引きを早め、冷え込んでからまいたなら種袋の適期へ近づけます。割れが多かった場合は、収穫の遅れと雨の前後の乾湿差を振り返ります。結果を一つずつ作業に結び付けると、次に変える点を選びやすくなります。

収穫時に割れが見つかったら、まいた日、収穫日、採った大きさを一緒に書きます。乾燥が長く続いたあとに大雨があったかも、当時の天気の記録と比べます。割れの原因を一つに決めるより、その年に見えた条件を残し、次の作付けで収穫時期や水やりを見直しましょう。

まとめ|株間と収穫の目安

カブが太るか不安なときは、まず株間を取り、肩が丸くなったものから1株抜いてみましょう。大きい株と混んだ所から順に採れば、残りの株にも広さができます。採り遅れを減らし、葉も早めに使うと、小さな畝でも食べ頃を長く楽しめます。

よくある質問

虫に少し食べられた葉も食べられますか?

虫食いだけで腐敗や病気の傷みがなければ、食べられます。虫と土をよく洗い落とし、傷んだ部分を取り除いて調理します。ぬめりや異臭がある葉は食用から外し、収穫後は早めに使いましょう。

カブは大きくなるまで全部残しておいた方がいいですか?

大きくなったものや株間が詰まった所から順に収穫できます。残った株に日が当たり、育つ場所も広がります。

間引いたカブの葉は食べられますか?

食べられます。土をよく洗い落とし、傷んだ部分を取り除いて調理しましょう。

参考にした資料

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