たまねぎは苗選びで収穫の良し悪しが大きく変わります。細すぎる苗を植えてしまった年は、冬を越せても収穫時に球が小さいまま終わることがあります。逆に太すぎる苗を選ぶと、春に「とう立ち」して食べられなくなってしまいます。
このページでは、たまねぎの苗を選ぶときに何を見ればいいか、品種の選び分け方とあわせて説明します。
品種の選び方:早生・中生・晩生の違い
たまねぎには収穫時期の違いで早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)の3タイプがあります。
- 早生種(代表:ソニック・スーパーリニア):栽培期間4〜5か月。春早めに収穫でき、長期保存には向きませんが生食においしい品種が多い
- 中生種(代表:O・P黄・O・K黄):栽培期間5〜6か月。翌年12月ごろまで保存できる品種が多い
- 晩生種(代表:ケルたま・ネオアース):栽培期間6〜7か月。翌年2月ごろまで長期保存できる
3タイプをバランスよく植えると1年中たまねぎが使える状態になりますが、家庭菜園では早生と中生の2種類に絞るのも十分実用的です。
早生・中生を選ぶ理由
晩生種は保存期間が長い反面、収穫が遅くなります。家庭菜園では、たまねぎの後に夏野菜(トマト・ナス・キュウリなど)を植えることが多く、晩生種だとその切り替えのタイミングがギリギリになりがちです。
早生と中生を組み合わせると、収穫時期をずらしながらまとめて大量に育てることができます。品種を分けて植えることで収穫量を確保しつつ夏野菜への準備も間に合います。省スペースの家庭菜園であれば各20〜30本程度からでも十分で、早生・中生を同じ本数ずつそろえると管理しやすいです。
品種名にこだわりすぎなくても、「早生か中生か」という分類だけ意識して選べば十分です。
苗はどこで買うか
たまねぎの苗はホームセンターでも購入できますが、地域の物産店や農協の直売所で売っているものの方が品質の良い苗が揃っていることが多いです。地域で栽培された苗はその土地の気候に合っている場合が多く、根張りや苗の状態が安定しやすいと感じます。
購入時期は10月中旬〜11月上旬ごろが目安です。苗の販売期間は短く、時期を外すと良い苗が残っていないこともあるため、植え付け適期に合わせて早めに確保しておきましょう。
苗の選び方:太さが一番大事
苗を選ぶときに一番重視するのは茎の太さです。目安は直径5〜7mmで、鉛筆と同じくらいの太さが理想です。
- 細すぎる苗(3mm以下):冬を越せても球が大きく育ちにくい。実際に細い苗を植えた年は収穫が小さく終わることがある
- 太すぎる苗(8mm以上):暖かくなると「とう立ち」しやすくなる。とう立ちすると球が大きくならず食用に向かなくなる
- ちょうど良い苗(5〜7mm):しっかり冬越しして春に球が充実しやすい
ホームセンターや物産店では数十本が束で販売されています。束の中の苗がすべて同じ太さとは限らないため、束を手に取ったときに細すぎる苗が混じっていないか確認してから選びましょう。
草丈と根の状態も確認する
茎の太さに次いで確認したいのが根の状態です。根が白くて張りがあるものが良い苗のサインです。根が黒ずんでいたり、ぐずぐずと柔らかくなっているものは避けましょう。
草丈の目安は20〜25cmです。多少の枯れがあっても、葉の分岐部(根元から葉が分かれる部分)が枯れていなければ問題なく育ちます。葉の先が少し枯れている程度は気にしなくて大丈夫です。
葉の色は濃い緑色で腰がしっかりしているものが元気な苗です。ただし根の状態の方が重要で、葉が多少くたびれていても根がしっかりしていれば植え付け後に回復します。
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よくある質問
苗を購入したけれど、すぐ植えられない場合はどうすればいいですか?
購入後1〜2日程度なら束のまま涼しい日陰に立てて保管できます。根が乾燥しないよう新聞紙などで軽く包んでおくと安心です。それ以上置く場合は、根が傷んで活着が遅れる原因になるため、植え付け適期に合わせて購入するのが基本です。苗の販売時期は短いので、植え付け日の直前に買いに行くのがおすすめです。
苗を買ったらすぐ植えた方がいいですか?
購入後はできるだけ早く植え付けるのが基本ですが、1〜2日程度なら束のまま涼しい日陰に立てて保管できます。根が乾燥しないよう、新聞紙などで包んでおくと良いです。長く置きすぎると根が傷むため、植え付け適期に合わせて購入するのがベストです。
とう立ちした玉ねぎは食べられますか?
とう立ちしてしまった玉ねぎは球がほとんど大きくならず、食用としては向きません。太すぎる苗を使うととう立ちしやすいため、苗の太さの選び方が収穫結果に直結します。とう立ちを防ぐには5〜7mmの適正な太さの苗を使い、植え付け適期(10月中旬〜11月)を守ることが大切です。
ホームセンターの苗と農協・物産店の苗、どちらがいいですか?
どちらにも良い苗はありますが、地域の物産店や農協の直売所で育てられた苗は、その地域の気候に合っている場合が多く、根張りや状態が安定していることが多いです。ホームセンターは手軽に入手できますが、店によって苗の状態にばらつきがあることもあります。近くに直売所があれば一度確認してみる価値があります。
まとめ
たまねぎの苗選びで最初に確認するのは茎の太さ(5〜7mm)です。鉛筆と同じくらいの太さを目安に、細すぎず太すぎない苗を選ぶことが収穫サイズを左右します。次に根が白くて張りがあるかを確認して、葉の分岐部が枯れていないかを最後に見ておけば大きな失敗は避けられます。
品種は早生と中生を組み合わせると収穫時期がずれて使いやすく、後作の夏野菜への切り替えも余裕を持って進められます。苗の販売期間は短いので、植え付け適期に合わせて早めに確保しておきましょう。
良い苗を選んだら、植え付け後の追肥も準備しておくと管理がスムーズです。




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